体験談 ヘルパンギーナが大人にうつって髄膜炎で入院!

ヘルパンギーナというと子供の夏風邪というイメージがあると思います。
子供が高熱をだしてかわいそうだけど、わりと良くある病気・・・くらいの認識じゃないですか?

でもこれ、大人にも伝染るんです!

実際に友人の村井さんが子供のヘルパンギーナに感染してものすごく重症化してしまったことがあるそうです。
子供のヘルパンギーナがうつって髄膜炎になり入院したそうです!!

ヘルパンギーナは子供の夏風邪で大人に感染るということは知らなかったんですって。
村井さんに体験談を書いてもらいました。

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体験談 ヘルパンギーナが大人にうつって髄膜炎に!

子供の幼稚園でヘルパンギーナがとても流行り、子供がヘルパンギーナになりました。

はじめは「喉が痛い。ご飯いらない」と言いつつ、
兄弟とテレビを見て元気なのでただの夏風邪か?と思う程度でした。

一晩寝て朝起きたら高熱で真っ赤な顔して、半分涙目です。
「喉が痛い痛い」と言って唾も飲み込みません。

口の中を見るとブツブツブツブツ。
口が小さいせいなのか、喉の奥から奥歯が生えそうな歯茎と喉の境目くらいまでブツブツが出来ていました。
また、舌の先もイチゴの表面みたいなブツブツが出来ていました。

熱は39度を越えており、普段なら高熱でグッタリするはずが喉の痛みで機嫌が悪くなっていて、グッタリというよりグズつく感じでした。
子供は「喉を誰かが、ガリガリツンツンしてるよぉ?」と、喉の痛みを子供なりに表現してました。

病院に連れて行くとヘルパンギーナと診断されました。

薬を渡されましたが飲ませるのに一苦労です。
シロップの薬だったのですが、喉が痛いので飲もうとしません。

まずは冷やしスプーンにとって「治ったらシールを買ってあげるから我慢して飲もうね」と言い聞かせて飲ませました。
痛くて泣きながらも飲んでました。

でも、薬のおかげか2時間くらいすると痛みが緩くなってきたようです。
少し食べたり飲んだりできるようになりました。

医者からはOS 1または、砂糖水に少し塩を溶かした水分を飲ませるよう言われていました。
私はポカリスエットを飲ませましたが、コップで飲むよりストローで飲む方が飲みやすかったようでした。

はじめは恐る恐る飲んでいましたが、飲めることが分かるとアイスクリームも食べました。
好きなだけ食べて良いと言ったのですが、3口くらい食べると痛みで断念してしまいました。
初日は水分さえ取れればよいかと考え、食べれられる分だけで無理して食べさせるのはやめました。

インフルエンザの時は熱が出てグッタリなのですが、ヘルパンギーナは喉の痛みが激しいためかなかなか寝つけられないようでした。
痛みへの不安が大きいことや、食べられないもどかしさからか気持ちがなかなか落ち着かなかったみたいです。
安心して眠れるよう声をかけながら添い寝して寝かしつけました。

発症して2日目の朝にはアイスクリームやプリンをペロリと食べていました。
DVDをずっと見ながらの寝たまま生活でおとなしくしてました。

3日目になるとあれが食べたいとかこれは気に入らないとか、ワガママを言い出しました。
柔らかいおかゆやうどんを食べさせましたが、夜にはカレーが食べたいと言いだします。
レトルトカレーを温めて食べさせてみたら、痛かったようで一口で断念していました。

4日目からはもう熱も完全に下がり、元気で遊びたがっていました。
食事については刺激物こそ食べませんでしたが何でも食べれるようになっていました。

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ヘルパンギーナは大人にうつる!?

さて、ここからが無知な私の失敗経験談になります。
ヘルパンギーナは大人にうつると知らなかった私・・・

子供がちょうど元気になってきた頃、私の体調がおかしくなってきました。
看病疲れで風邪をひいたのかな?・・・程度に思っていました。

インフルエンザの時には手洗い、うがい、消毒、マスクは欠かさないで看病しています。
ところがヘルパンギーナは子供特有の病気と決めつけ、二次感染予防を全くしていませんでした。

喉の痛みで3口しか食べなかった子供のアイスクリームの残りを綺麗に私がたいらげてましたし、
痛みでグズつく子供にぴったり寄り添って添い寝してましたし・・・
そりゃあ、うつりますよね。

はじめは頭が痛くなってなんだかとってもだるくなってきて調子が悪いなと思いました。
軽い夏風邪と思って病院へ出かけ、そのときは風邪と診断されました。

でも、もしその時子供がヘルパンギーナであったことを伝えていたら、診断名は違っていたかもしれません。

体調がおかしいながらも子供の面倒を見ながら2日過ごした昼過ぎ、頭が割れるように痛くなりました。
偏頭痛持ちの私はいつもの偏頭痛かと思って少し横になって休みました。

夕方目がさめると首が痛くて上をむけなくなっていました。
首に板が張り付いているような感じで上が向けず、頭痛が激しくクラクラしてきて吐き気がするんです。

実際に何度もトイレで吐きました。
下を向いて吐くと余計にクラクラしてつらかったです。

食べたものを全て戻し、さらに黄色い液体が出てきて、そして最後は青い液体が出てきたんです。
後から聞いたのですが、黄色は胃液、青色は胆汁なんだそうです。

はじめは偏頭痛かと思っていたのですが、あまりにもいつもと様子が違い過ぎます。
歩けないし、立てない・・・どういうこと!?

帰宅した主人があきらかに様子が普通じゃないと判断し、慌てて救急病院へ連れて行ってくれました。

ヘルパンギーナが大人にうつって入院

抱えられるようにして連れ込まれた病院では、血液検査と尿検査をして「髄膜炎」との診断をされました。

子供のヘルパンギーナがうつり、重症化してウイルス性髄膜炎になってしまったんです。

ウイルス性髄膜炎は何か特効薬があるわけではなく、とにかく安静にするようにとのこと。
私自身は記憶が混濁していて医師の話は覚えていません。

子供が小さくて家では安静に出来ないからという理由で主人が私の入院を決めました。
その時の私の熱は40度を超えていたそうです。

点滴を受けたおかげで翌日には熱が38度まで下がり、翌々日には37度台になりました。
頭痛は少し落ち着いてきたのですが、その後は熱が上がったり下がったりとしばらく落ち着きませんでした。

少し回復してくると暇なのでテレビや雑誌スマホを見たいと思うのですが、目を使うと頭痛がしてきます。
しかたがないので何もできずにぼんやり外を眺めるだけの日々を過ごします。

身体がとてもだるくて寝ている時間が長かったためか腰が痛くなってしまいました。
そして点滴をしている手が冷えてとても寒かったという記憶があります。

入院後7日目の血液検査で容体が落ち着いていると診断され、やっと自宅に戻ることができました。
体のだるさや頭の重さはなかなか治らず、結局入院も合わせて15日程度は調子が悪かったです。

入院を経て学んだことが2つあります。

1.子供がどんな病気であっても、マスク着用、手洗いうがい、消毒を怠ってはいけない

2.子供の病気について十分知識をつけなければならない

親は子供が病気になると看病で寄り添います。
看病には、体力、免疫力、知識力の3つの力が必要なのだと痛感しました。

私は入院してしまいましたが、きちんとした知識があればこんなことにならなかっただろうなと思います。

ヘルパンギーナについてはこちらの記事も参考にしてください
夏風邪のヘルパンギーナとは 手足口病との違い?併発する?

まとめ

村井さんの実際の体験談をお届けしました。
こんな壮絶な体験をしてしまったなんて気の毒ですね。

子供の病気はあなどっちゃダメです!
ヘルパンギーナは大人にも伝染ります!そして重症化することがあります!!

子供が小さい頃は子供の健康管理、そして自分自身の健康管理も合わせて行う必要があります。
子供が病気になったら充分に注意して子供の看病をするように心がけてくださいね。

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