
青魚の代表的な魚といえばいわしを思い浮かべる方も多いと思います。
身近で手軽なお魚としていろいろな利用をされています。
いわしが何となく健康に良さそう・・・とは分かっていても、小骨が多くて臭みが強いので苦手な方も多いのでは?
お魚自体が苦手な方もいますね。
でもいわしってほんとに体にいいんですよ。
調理法によって食べやすくなるので食わず嫌いはやめて試してみては?
いわしの栄養素は?
じつはいわしにはとっても優れた栄養素が含まれているのです。
今回は、いわしに含まれる栄養素をご紹介します。
- いわしの栄養素
- いわしを選ぶときのコツ
- いわしの食べ方
青魚の有名な栄養素は「EPA」と「DHA」ですね。
血栓を予防する「EPA」は血液をサラサラにする働きがあります。
成人病の不安がある方には高血圧や脳梗塞を防ぐ効果が期待できます。
EPAとDHAは体内で作ることができないので食品から摂取する必要があります。
お魚を食べると身体に良いと言われているのはこの栄養素を摂取することができるからなんです。
脳の働きを活性化する働きがある「DHA」はアルツハイマーを予防する効果が期待できます。
記憶力・集中力・学習能力を向上する働きがあるので「DHA」を摂取すると頭が賢くなると言われるのです。
いわしには骨や歯を丈夫にする「カルシウム」が含まれています。
そしてカルシウムの吸収率を高めてくれる「ビタミンD」も含まれています。
そのため骨や歯にとっていわしは非常にたのもしい優秀な食材なんです。
イワシを食べることで骨粗鬆症予防の効果が期待できます。
発育ビタミンと呼ばれる「ビタミンB2」は成長を促進させる働きがあります。
子供や妊婦さんには進んで摂取していただきたい栄養素です。
また、ビタミンB2は脂肪をエネルギーに変換する働きがあります。
ダイエット効果も期待できる嬉しい栄養素でもあるのです。
脂質・糖質・タンパク質をエネルギーに変換する働きがある「ナイアシン」はダイエットの強い味方と言えるでしょう。
血行が良くなることから冷え性改善が期待できます。
いわしは目が澄んだ黒いものを選ぶようにしょう。
目が濁ったり赤いものは鮮度が落ちているので避けたほうがいいでしょう。
ウロコが付いて表面にツヤがあり、張りがあるものが新鮮です。
黄色に変色しているいわしは鮮度が落ちています。
黒い斑点がはっきりとしているもの、エラが赤いものがおすすめです。
茶色く変色しているものは避けたほうが良いです。
頭が小さくて太っているいわしは脂が乗って美味しい証拠です。
頭が大きいいわしは脂乗りが悪いことがあるので気を付けて下さい。
イワシ料理はいろいろな調理で利用されています。
新鮮なものは刺し身、塩焼きやフライ、煮付けや酢の物などにされることが多いです。
いわしが苦手な方は圧力鍋で煮込めば柔らかく骨まで食べられるます。
骨ごと食べればカルシウムたっぷりで健康的です。
それでもやっぱり苦手だな、という方はちょっと違う方向性で食べてみましょう。
じつはいわしは稚魚の状態から成魚になるまで様々な名前で呼ばれて利用されているんです。
出汁として使われる「煮干し」やしらす干し(ちりめんじゃこ)など様々な食べ方をされています。
焼き魚が苦手な方はしらす干しなら食べれるのではないでしょうか。
缶詰も通常のイワシ缶やオイルサーディン、アンチョビなど、使い勝手が良くて調理材料としても利用できるものがあります。
おでんに欠かせないつみれもいわしなんですよね。
まさに日本の食卓に馴染んでいる食材のひとつです。
いわしが「生臭い」と言われることがありますが、これは鮮度の問題です。
本当に新鮮なイワシは生臭さは感じられません。
いわしの保存方法は?
いわしは鮮度が落ちやすい魚です。
購入したらすぐに腹わたを取り除くようにして下さい。
- いわしの冷蔵保存方法
- いわしの冷凍保存方法
いわしのウロコを取り腹わたを取り除き流水で洗い流します。
このとき身が崩れやすいので優しく丁寧に洗うようにして下さい。
キッチンペーパーで水分を拭き取り、1尾ずつラップに包んでジップロックに入れます。
空気を抜いて冷蔵庫で保存して下さい。
冷蔵庫にチルド室がある方はチルド室で保存することをおすすめします。
保存期間は約2〜3日です。
カットされたいわしを購入した場合はオイル漬けや塩漬けにして保存することをおすすめします。
オイル漬けや塩漬けは長期保存が可能です。
大量に購入した際はひと手間かけて調理してから保存してみてはいかがでしょう。
おつまみや箸休めにいいですよ。
冷凍の場合も下処理は同じです。
ウロコを取り腹わたを取り除き、流水で丁寧に洗いキッチンペーパーで水気をしっかりと拭き取って下さい。
1尾ずつラップに包んで、ジップロックに入れます。
アルミトレイに乗せて急速冷凍で保存します。
保存期間は約1ヶ月です。
解凍方法は冷蔵庫で解凍をして調理するようにして下さい。
そのまま冷凍しても大丈夫ですが、下ごしらえをしてから冷凍すると調理が簡単です。
フライにする場合はパン粉を付けた状態で冷凍しておくと便利です。
ミンチにしてから冷凍することもできます。
手開きにして身をフードプロセッサーにかけます(持ってない方は、包丁で細かく叩いていただいてもOK)。
平らに伸ばしてラップで包み、ジップロックに入れて保存できます。
または丸く成形して加熱してから冷凍保存も可能です。
そのままスープやお鍋に使って頂くことができますよ。
つみれにして冷凍するのも利用範囲が広くておすすめできます。
ミンチにしたいわしにしょうが汁やネギ、塩コショウで味付けをして丸く形を整えて、軽く茹でてから冷凍して下さい。
鍋や味噌汁にそのまま入れれば良いので簡単です。
いわしのおいしい簡単レシピ
- いわしの生姜煮
カルシウムや良質の脂を含んだいわしは体に良い食材です。
頭が良くなると言われている「DHA」も含まれているので、勉強を頑張っている子供には是非食べてもらいたいですね!
小骨が気になるいわしをじっくりと煮込むことで骨まで食べれる柔らかさに大変身します。
煮汁が染み込んだいわしの煮付けはご飯のお供にもってこい、いわし特有の臭みも感じません。
冷蔵庫で保存可能ですので、常備菜としてもいいですよ!
いわしが新鮮なうちに作り置きしておきたいものですね♪
<材料>(4人分)
・いわし 8尾
・生姜(大)1片
・赤唐辛子 1本
A水 1cup
A酒 1/2cup
Aみりん 大さじ3
A砂糖 大さじ2
A醤油 大さじ5
<作り方>
①いわしはウロコを取り、頭を落とします。腹わたを取り流水で丁寧に洗ってキッチンペーパーで水気を拭き取ります。生姜は千切りにします。
②鍋にAと赤唐辛子を入れ煮立てます。煮立てたらいわしを並べ入れ、落し蓋をします。約15分煮込みます。
③落し蓋を取り煮詰めて完成です。
<ポイント>
・煮汁を煮立ててからいわしを並べるようにして下さい。
・煮詰める際煮汁をいわしにかけながら煮ると味がしみて美味しいです。
こちらの記事も参考にして下さい
カツオの栄養素は?保存方法は?おいしい簡単なレシピは?
まとめ
いわしは身近なお魚の1つですが、知らないうちに口にしていることの多い食材ではないでしょうか。
ランチで食べたお味噌汁はもしかしたら煮干しが使われているかもしれないですよ。
手軽さで言うならちりめんじゃこですね、卵焼きにしらす干しを入れても美味しいですよね。
缶詰のオイルサーディンを使ったパスタも美味しくて大好きです。
体に良いというのもありますが、美味しいから食べるというのも基本ですね。