入浴で低体温を改善できる?健康に効果的な方法や注意点

日本人はお風呂が好きな国民です。
しかしなかには浴槽に入ることが苦手な方もいますし、時間がなくてシャワーだけにしているという方もいらっしゃいます。

でもちゃんとお風呂に入る事で体調が良くなって健康になれるかもしれないんですよ。
身体を温めることで深部体温が上がるのですが、これが健康にとても効果があるんです。

深部体温を上げることで深い睡眠を得られて低体温の改善にもなるんです。
お風呂が苦手な方でもちょっとずつ慣れる方法などもお伝えします。

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入浴で低体温を改善できる?

入浴というのはシャワーすることではなく湯舟に浸かることです。
子供の頃は当たり前のように湯舟に浸かっていたけれど、いつからかシャワーだけになっていたという事はありませんか?

家事や仕事で忙しくてできるだけ短時間でお風呂を済ませたいという方も多いでしょう。
お湯を張るのがめんどうでシャワーで済ませる方も多いですよね。

何よりも、湯舟に浸かるのは寒い冬だけで充分でしょ?・・・と、そんなふうに考えている方も多いのではないでしょうか。

入浴する理由

入浴する理由のひとつが「身体を温める」ためです。
では、なんのために体を温めるのかというと「健康維持」には体を温めることが大事だからです。

シャワーだけでも汗や汚れは落とせますが、体を温める効果はほとんどありません。
この身体を温めるというのは深部体温を上げるという意味です。

良質の睡眠

寝る前に深部体温が高いと深い睡眠に入りやすくなりますので、良質の睡眠を得ることができて体調が良くなります。
なぜ睡眠に入りやすくなるかというと、眠りに入ると深部体温が下がるからなんです。

眠る直前に手足が暖かくなるのを感じることがあると思いますが、あれは深部体温を下げるために末端の血流を増やして暖かくなるんですね。

体温を下げるためにはその前に体温を上げる必要があります。
つまり体が冷えている状態ではなかなか眠りに入ることができないわけです。

睡眠の1~2時間くらい前に入浴するとほどよく体温が下がるので深い眠りに入れます。
深い睡眠は身体のダメージを修復したり免疫力を上げる働きがあります。

低体温の改善

入浴は低体温の方の改善にもつながります。
日本人の平均体温は36~37度ですが、体温が35度台以下の方は低体温と言えます。

低体温は万病の元と言われるくらいリスクが高く良くないことなんです。

体温が低いということは免疫力が下がりやすい状態です。
免疫力は体温が1度下がるごとに37%低下していくそうです。

免疫力が下がってしまうとどういったことがおこるかというと、まずは病気にかかりやすく治りにくくなります。
低体温の方はがんのリスクが高いと言われていますが、がん細胞は35度がいちばん活発に増殖するからなんですね。

体温が低いということは血流が悪いということで、循環が悪いことでさまざまな不調がでてしまいます。
頭痛や肩こり、花粉症などのアレルギーの悪化、更年期障害、自立神経失調、不眠症などの不調が出てしまいやすいです。

さらに体温が1度下がるごとに代謝が13%ほど落ちるので、太りやすく痩せにくくなります。
循環が悪いのでお肌もくすんでしまうので、美容の観点でもダメージが大きいですね。

便秘の改善

そして循環が悪いことで便秘もひどくなりやすくなります。
冷え性の人は便秘になりやすいんです。

血流が悪いので内蔵の働きもわるくなりがちで、腸の働きも滞りがちです。
身体に余計なものが溜め込まれているのでお腹ポッコリでお肌がボロボロに・・・

低体温や冷え性は便秘を引き起こします、健康のみならず美容の敵といえますね。

入浴で改善できる?

では入浴することでこれらの症状は改善するんでしょうか?
じつは女性に多い低体温や冷え性、便秘などは入浴で体を温めることで改善されるケースも多いのです。

入浴で体温を上げることで低体温の改善に役立ちます。
入浴してる時間しか体温が上がらないんじゃ・・・という疑問もあるかもしれませんが、身体を温める時間が1日1回あるのとないのとでは大違いです。

入浴することで血行も良くなるので、循環も良くなり冷え症も改善されます。
血行がよくなるとお通じもよくなり、リラックス効果でイライラも解消されます。

入浴は健康と美肌への第一歩ですね。

入浴により深部体温が上がり、深部体温が上がることで良質の睡眠が得られ、質のいい睡眠がとれると体調も整い免疫力も上がります。
結果的に健康効果が得られますね。

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健康に効果的な入浴の方法

お湯の温度は熱すぎても低すぎてもよくありません、39~40度くらいが良いでしょう。
熱すぎると交感神経を刺激して眠れなくなります、42度以上は熱すぎです。

浴槽に浸かる時間も最初は無理に長く入ることはありません。
ただ、あまり短い時間だと深部体温が上がらないのである程度の時間は必要です、慣れたら20分くらい入ってみましょう。

入る時間は食後1時間以上たってから、寝る1~2時間前が良いですね。

このようなことに注意しながら入ると健康効果が得られるでしょう。

とは言え、今までシャワーだった人がいきなり毎日入浴をするのは大変かもしれません。
こういったことは習慣なので、いつもしていないことを急に取り入れるのは大変です。

時間や体調などと相談して夜はできるだけ湯舟に浸かるようにしてみるといいでしょう。
毎日無理して続けようとせず、時間がある時に気分転換として始めてみてはいかがでしょうか。

最初は週に一度でも良いと思います。
毎週続けることで徐々にむくみがとれてきたり、顔色がよくなってきたりします。

こういった目に見える効果が現れることで、次第に入浴が楽しみになってきます。
そうなれば入浴する回数も週に一度から二度、三度と増えてゆき習慣化していきますよね。

どうしても湯船に入るのが苦手という方や、入浴したいけど目眩や立ち眩みなどが心配という方もいるでしょう。
そういった方は足湯から始めてみてもいいでしょう。

足湯の場合は42度程度の熱めのお湯のほうが効果があるとされています。
足首が隠れるくらいお湯を張り、20分ほど足を浸けるといいでしょう。
じんわりと全身温まってリラックス効果やデトックス効果が得られます。

その他、入浴剤の使用もおすすめです。
入浴剤には体を温める効果がありますが、塩素を除去してくれる成分を含んでいるものもあります。

塩素が除去できればお肌にも優しいお湯になりますよね。
色や香りも癒し効果がありますので、お好みの入浴剤を探してみてはどうでしょうか。

入浴する時の注意点は?

病気を持っている方は入浴することで体調が変わることがあります。

心臓疾患のある方や血圧に異常のある方の入浴は気をつけたほうが良いとされています。

入浴すると水圧で身体が圧迫されるため、心臓に負担がかかります。
心臓に負担が少ない半身浴にするなど工夫してみましょう。
心配なら医師に相談して、自分に適した入浴方法を選んで下さい。

入浴によって血行も良くなりますので、血圧に異常がある方も気をつけたほうが良いでしょう。
高血圧の方は自己判断せずに医師に相談してみてもいいかもしれません。
急な血圧の変化は危険なこともあります。

低血圧や貧血気味の方なども注意して下さい。
このような方が入浴すると目眩や立ち眩み、動悸などを引き起こすこともあります。

この場合はいきなり浴槽に入らずに、足湯から始めてみると無理がありません。

他にも気になる症状がある方は医師に相談してみると安心して入浴できます。
入浴中の事故と言うのは体調の急な変化で引き起こされることが多いです。

たとえば血圧の急激な変化で脳に必要な酸素が送られなくなることもあり、意識障害を起こすことがあります。
意識障害を起こすと失神したり眠気がでて溺れてしまったりすることもあります。

入浴の事故を防ぐためにも長湯や高温の入浴には注意して下さい。
また気温差が大きいことも体調には変化を起こしますので、冬場の脱衣所は温めておきましょう。

家で手軽におこなえる入浴でこんなに健康に効果があるなんて素晴らしいですよね。
身体もスッキリするし気分も良くなるし、こんなの探してもなかなかないですよ。

低体温は万病の元ですから、こういった手軽な方法で少しでも改善できるといいですね。
免疫力が上がれば病気にも打ち勝てそうです。

無理なく続けられる自分に合った入浴方法を見つけて元気に過ごしていきましょう。

まとめ

入浴は身体にもよくおすすめですが、ケースバイケースでシャワーのほうが向いている時もあります。

たとえば朝からしっかり浴槽にはいってしまうと、だるくなってしまったり疲れが出てしまったりすることもあります。
朝は入浴よりもシャワーの方が良いでしょう。

シャワーでさっぱりすれば、目覚めも良くなり活動的になります。
頭をスッキリさせたい時や夏場に寝汗をかいて気持ち悪い方などは朝シャワーがおすすめです。

朝にどうしても浴槽に入りたい時は熱めのお湯で短時間が良いですね。

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