ノロウイルスは感染力がとても強く、気をつけていても感染ってしまいやすい病気です。
ウイルス性の胃腸炎で、微熱、嘔吐、下痢、気分の悪さなどの症状が現れます。
ノロウイルスは子供でも大人でも関係なく感染します。
症状がひどいのでできれば感染したくない病気のひとつですね。
ノロウイルスに感染するとひどい胃腸症状がでてしまいます。
食事はどうしたら良いのか悩むかもしれませんので、まずは基本的なことを知っておきましょう。
ノロウイルスに感染したら食事は絶食？
ノロウイルスは11月から1月にかけて流行することが多いです。
ヒトの手や食品から感染して嘔吐や下痢、腹痛などを起こす感染性胃腸炎のウィルスをノロウィルスと言います。
ノロウィルスは非常に感染力が強く、ウイルスが少量でも感染しやすいのです。
そればかりでなく、新型ノロウィルスは一度感染しても免疫がつくことがなく何度でも感染する可能性があります。
また、ノロウィルスは治療薬や予防ワクチンがありません。
抵抗力のない乳幼児や高齢者は、重症化してしまうこともあります。
嘔吐して吐いたものが肺に入って誤嚥性肺炎となり、死に至るという事例もあるのです。
ノロウィルスに感染してしまったら、まずは絶食しましょう。
人間は1日や2日食べなくても死ぬことはありませんので大丈夫です。
ノロウィルスはウィルス感染による胃腸炎であるため、胃腸を休めて炎症を抑えたほうが早く回復します。
そのため丸一日絶食するのが効果的なのです。
絶食したほうが早く治りますが、脱水症状にならないように水分補給には注意しなければなりません。
嘔吐や下痢がひどいときは水分を飲んでもすぐに出てしまうかもしれませんがこまめに水分をとることが必要です。
1時間に数回、可能なら10分おきに少量の水分を補給しましょう。
水分はスポーツドリンクや水に砂糖と塩を混ぜたもの、経口補水液などがいいでしょう。
冷たいものは胃腸に刺激になるので、常温のものを取るようにしましょう。
ノロウイルスにかかったときに注意しなくてはならないことは、下痢止めを飲んではいけないことです。
下痢が酷いとつらくて飲みたくなるかもしれません。
しかし、下痢は体の外にウイルスを排出しようとしている身体の防御反応なのです。
できるだけ早くウィルスを体外に出したほうが早く回復します。
下痢止めは治療が長引いてしまうので服用しないほうがいいです。
ノロウイルスに特別な治療法というのはないので、安静にしてウィルスが体から出切るのを待ちましょう。
微熱が出ることもあるので温かくして水分補給をしっかりとしてください。
ノロウイルスの食事いつから大丈夫？
ノロウイルスに感染すると下痢や嘔吐と言った症状が起こります。
下痢や嘔吐がひどいあいだは水分だけにしておき、症状が落ち着いてきたら少しずつ食べるようにしましょう。
症状がひどいのはたいてい2～3日くらいです。
腹痛、下痢、嘔吐などの症状が軽くなったら、食事しても大丈夫です。
でもまだ身体は弱っているので量も少なめに、消化の良いものを注意しながら食べるようにしてくださいね。
柔らかく煮たうどん、おかゆ、野菜スープなどを様子を見ながら食べてください。
下痢や嘔吐が激しいあいだは脱水症状になる可能性がありますので、忘れずに水分補給をしてくださいね。
最初のうちは水分をとってもすぐにお腹が痛くなってしまうかもしれません。
でも水分を取らないで脱水症状が起こってしまうと命に関わってしまいます。
負担が少ない白湯を飲んでみてください。
もしくは常温のお水でもいいですが、冷たい飲み物は胃に良くないのでやめましょう。
できれば経口補水液などで補給するといいでしょう。
もしくはスポーツ飲料水を2～3倍に薄めて少しずつ飲んでください。
ノロウイルスはウイルス性の胃腸炎なのですが、特効薬というのはありません。
安静にして症状が落ち着くのを待つしかありません。
しかし、子供や高齢者などは免疫力が弱いので重症化する可能性もあります。
水分も取れないような状態は重症ですので、病院で点滴などを受けたほうが良いかもしれません。
ノロウイルスの食事で注意すること
ノロウイルスに感染してしまうと消化器官が弱って炎症をおこして、嘔吐や下痢などの症状がおこります。
脱水症状を起こす危険があるので水分補給は意識して行うようにしてください。
でも水分ならなんでも良いわけではありません。
消化の悪い飲み物や胃腸に負担がかかる飲み物はやめておきましょう。
たとえばジュースや炭酸飲料、コーヒー、ウーロン茶などは胃腸に負担がかかります。
食事にも同じく注意が必要です。
弱っている胃腸には、できるだけ負担の少ない食事をするようにしましょう。
最初の症状がひどいあいだは基本的に絶食ですが、回復してきたら消化の良いものを少しずつ食べてください。
ここで注意してほしいのは、体が弱っているから栄養をつけないと・・・などと考えないことです。
栄養が豊富な食べ物は消化するのに時間がかかるものが多いですよね。
体が弱っているのですから、消化に時間のかかるものはNGなのです。
特に油ものは胃にものすごく負担がかかるのでしばらくは控えたほうがいいでしょう。
揚げ物や炒め物は控えて、煮物料理などを摂るといいですね。
また、刺激物や消化の悪いもの、食物繊維の多いものなどは胃腸に負担がかかるのでやめておきましょう。
食物繊維に関しては水溶性の食物繊維はとっても大丈夫です、腸の状態を改善してくれます。
それから、回復してきたからといきなりたくさん食べてしまうのも問題です。
いつもの半分位の量を食べて、吐き気などが起こらないようなら次はもう少し増やしていきましょう。
胃腸が弱っている状態なので、様子を見ながら量を増やしていくようにしましょう。
まとめ
体力のある大人でもかかるとつらいノロウイルス。
1～2日絶食して、その後少しずつ消化の良いものを食べるようにするといいでしょう。
くれぐれも水分補給だけは忘れないようにしてくださいね。