防災食はローリングストックで 収納は?おすすめの食品は?

災害に備えて食品を備蓄しておくことは大事なことです。
ちゃんと備えをしていますか?

でもせっかくの備蓄食品も保存期限をすぎてしまったものばかりではいざという時に役に立ちません。
期限の確認を定期的にしなければなりませんが、つい忘れてしまうんですよね・・・

非常食の備蓄に関しては「ローリングストック」というやり方があります。
これなら期限を忘れることは少ないと思いますよ。

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災害食はローリングストックで

ローリングストックと言うのは「循環備蓄」のことで、日常生活で食品備蓄しながら消費していくことをいいます。

つまり災害時に備えて普段の食事でも食べられるものを多めに買い置きしておきます。
買い置きしておいたものは定期的に古いものから食べて、食べた分を補充しておきます。

一定の量は必ず備蓄してある状態になりますが、定期的に消費するので消費期限が来る前に食べることができて無駄になりません。

さらにこの方法にはとても優れている点があります。
普段から食べ慣れているものなので、いざという時に食べにくいということがありません。
食べ慣れているものを食べることで精神的なストレスも軽減できるのです。

非常食品と言うのは長期保存が一番重要視されていますので、味は二の次になっていることもあります。
食べ慣れていないために何回も食べるのは精神的にもストレスになります。

ローリングストックは備蓄食品を日常生活の中に取り入れて食べるために、そういった問題をクリアできるんです。

非常食というと3年とか5年間保存できるものと言うイメージがあるかもしれません。
しかしローリングストックのものはそこまで賞味期限が長い必要はありません。
半年くらいの期限があれば充分なんです、半年以内に食べればいいわけですからね。

定期的に食べるので、うっかり賞味期限が切れてしまって無駄になってしまう事も防げます。
いざという時も、期限が切れて食べることができない・・・という悲劇も防ぐことができます。

災害が起こった時にみんなスーパーやコンビニなどで買いだめをして、棚が空っぽになってしまうことがあります。
食品や雑貨が必要になるかもしれないと不安を感じるのは誰もが同じです。

でも買いだめをしてしまうと買えなかった人は困るかもしれません。
たまたま冷蔵庫が空っぽで、これから買い出ししようとしていたかもしれないんです。

そういったトラブルを防ぐ意味でもローリングストックは有効な手段ですね。

ローリングストック法は定期的に備蓄食品を消費して循環をさせる必要があります。
賞味期限が切れる前に食べて補充するということがこの方法のいちばん大事なキモです。

どのくらいの頻度にするかは自由ですが、レトルトなどの賞味期限は半年ほどなので最低でも半年ごとに行いましょう。
もちろん3ヶ月毎でも、毎月でもかまいません。

食べて味に慣れておくこともできるし、自分のお気に入りを見つける事もできそうですね。

ローリングストックの収納方法は?

ローリングストックを収納する際に気をつけておく事は、取り出しやすい場所に保存するといいですね。
どこにあるのかわからない、取り出しにくいところにあるというのは非常食を置く場所としてはいい場所とはいえません。

定期的に食べる機会を設ける事も考えて、使いやすい場所に収納しておくと良いでしょう。

家族の1日分の災害食をボックスなどに収納しておきます。
1日の3食分をひとつのボックスに入れておいたほうがわかりやすいです。

ボックスに入れたもので一日の食事がちゃんと満足するものなのか、実際に食べてみればわかりますよね。
もちろん一日でボックスの中身を全部食べる必要はありません、1食ずつ3日に分けて食べてもかまいません。

毎日同じものばかりでは飽きてきてしまうというのも、実際に食べてみると実感としてわかると思います。
あるていどバラエティ豊かなものが揃えられると精神的にも満たされます。

ライフランが止まってしまうと想定して、救援物資が届くまでの最低3日分は用意しましょう。
余裕があるなら5日分くらいはあると安心です。

各ボックスの見えるところに、入っているものと賞味期限を記入しておくと良いでしょう。
ボックスを棚に並べて賞味期限の古いものから使っていきます。

1つのボックスが空になったらそのボックスに補充します。
そして一番最後に並べます。

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ローリングストックにおすすめの食品

ローリングストック法が非常食として有効な方法だということがわかったかと思います。
それでは具体的にどのようなものを備蓄しておくといいのでしょうか。

  • カセットコンロ、カセットボンベ
  • ライフラインが止まってしまうと、せっかく備蓄しているものが活用できなくなってしまいます。
    カセットコロンロとカセットボンベがあると簡単な調理ができるようになります。

    逆に言えばローリングストックの備蓄食品は簡単な調理をする物がほとんどなので、カセットコンロは必需品です。
    調理した物は安全性も高いですし、あたたかいものを食べるとホッとします。

    カセットコンロがあると調理の幅が広がるので常備しておくようにしましょう。

  • ごはん
  • 普段食べ慣れているごはんがあると精神的にも落ち着くことができます。
    腹持ちもいいので空腹も感じづらくなります。

    ご飯はいくつかのタイプがあるので何種類か用意しておくといいでしょう。

    レトルトのおかゆは温めなくても食べられるものもあります。
    水分が含まれているのでのどごしがよく食べやすいので、子供や高齢者でも受け付けてくれます。

    ライフラインが復旧するまでは電気が使えないのでアルファ米があるといいでしょう。
    アルファ米は水かお湯を注ぐとご飯になって食べられます、カセットコンロがあればお湯が沸かせますよね。

    おこわや混ぜご飯などもありますので、いろいろあると飽きなくていいでしょう。
    普通の白米よりは味付けご飯のほうが食べやすいと思います。

    電気が復旧すれば電子レンジが使えるので、パックのご飯も食べることができるようになります。

  • レトルト食品
  • ローリングストックではレトルト食品を使うことができるので食の選択肢が広がったといえます。
    レトルト食品は今はバラエティにとんでいて、いろいろな食品がでています。

    レトルト食品は調理せずに温めるだけで食べることができて、栄養もある程度はとることができます。
    カセットコンロでお湯を沸かせればレトルトを温められますし、電子レンジが使えればもっと簡単に温められます。

    カレーをはじめとして、スープやお惣菜などもいろいろあります。
    肉じゃがやぶり大根など、普段の食事と変わらないものが食べられるのはうれしいですね。

  • 缶詰
  • 缶詰もまたいろいろな種類のものがスーパーに並んでいますね。
    缶詰は長持ちする保存食のひとつなので、お気に入りの缶詰をいくつか見つけておくといいでしょう。

    焼き鳥などの肉類、サバなどの魚類、それにフルーツの缶詰などもあると良いですね。
    フルーツの缶詰は汁も摂取できるので水分補給になりますし、甘みがとれると気分が落ち着きます。

    お惣菜系、おかず系の缶詰があるとごはんと一緒に食べられて食事が楽しみになります。
    手軽に安心して食べられて、栄養とカロリーもそこそことれて体調もキープできます。

    缶詰は缶切り不要のものを選ぶようにしましょう。

  • フリーズドライの野菜
  • 災害直後は気づかない事でも、時間が経つといろいろなダメージを感じることもでてきます。
    そのひとつが便秘になる方が増えてくることです。

    ストレスもあるでしょうが、いつもと違う食生活も原因のひとつでしょう。
    非常食はどうしても野菜不足になりやすいのでフリーズドライの野菜や果物があるといいですね。

    栄養補給にもなりますし、食事の彩りとしても大きな役割になります。
    フリーズドライなら持ち運びも軽いのでおすすめです。

    また、野菜室に野菜を入れておくと災害後数日は保つので、そちらを食べることができます。
    野菜室に日持ちする野菜を備蓄しておくのも良いですね。

  • 味噌汁やスープ
  • 温かい飲み物は気持ちが癒されます。

    インスタントの味噌汁などはお湯を注ぐだけなので簡単で重宝します。
    味噌汁にはわかめを入れたり、白米を入れておじやにしたりもできますね。

    また調理できるようになるとスープにパスタを入れてスープパスタを作ることができます。
    食べにくい乾パンもスープに入れるとクルトン代わりになって食べやすいですよ。

  • ラーメン
  • カセットコンロや電子レンジなど、お湯が用意できればラーメンも良いですね。
    ただ、塩分が多いので食べ過ぎには注意です。

  • お菓子類
  • 精神的にダメージを受けている時に甘いスイーツがあるとストレスが緩和されます。
    不安を和らげるためにもおやつとしてお菓子があるといいですね。

    とくに小さな子供はお菓子で落ち着くことがあります。
    緊急時とは言え我慢させることも多いので、甘いものをあげて癒やしてあげましょう。

    チョコレートやクッキー類、キャンディー、羊羹などがおすすめです。

  • 目安としてお水は1人1日3ℓが必要です。

    飲み水だけではなく調理が可能になると水を使って料理を作ることもあります。
    普段から水は備蓄するようにしましょう。

    水の備蓄は保存期間が切れる前に使ってしまえばいいので無駄にはなりません。
    コーヒーを入れたり炊飯に使ったりするといいですよ。

    熱中症で脱水症状にならないために、スポーツドリンクを備蓄しておくこともいいですね。
    ペットボトルのものでもいいですが、粉末タイプは場所をとらずに保存できます。

こちらの記事も参考にしてください。
非常用食料の備蓄で気をつけること 非常食と災害食の違いは?

まとめ

ローリングストックは防災意識を高めるためにもとてもいい方法です。
普段からいかに防災意識を持っているかによって、イザという時に対応できるスキルが違ってしまいます。

ローリングストックはハードルが低くて実行しやすいので、取り入れてみてはいかがでしょう。

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