旧年中にきれいに大掃除をして、すっきりと新年を迎えたいと考える方は多いでしょう。
年末に向けて家のあちこちを大掃除しますが、お仏壇のお掃除は忘れていませんか?
お仏壇はていねいに扱わないと壊れそうで怖いですね、掃除するのも気をつけないといけません。
そして正月にはどんな飾りやお供えをすれば良いのか悩んでしまいます。
仏壇のお掃除の仕方や飾りについての疑問を解決していきましょう。
お供えについての情報もお伝えします。
正月の仏壇の飾りはどうすればいい?
お正月は正月飾りや鏡餅を玄関や家の中に飾ります。
同じように仏壇も正月には正月用のかざりをしましょう。
しかし、まずお仏壇を飾る前にお仏壇の大掃除をしましょう。
家の大掃除をしてから正月飾りをするのと同じく、まずは仏壇掃除をしてから飾るようにしましょう。
大掃除をするために必要なものを準備します。
毛払い、柔らかく目の細かい布、そして手袋とマスクがあると便利です。
仏壇は繊細な装飾が施されていることも多いので、基本的に水拭きや拭き掃除はしないほうがいいでしょう。
仏壇掃除はホコリをはらってぬぐうようにします。
毛払いは仏壇や仏具の埃をきれいに取るために必要なものです。
柔らかく目の細かい布は、毛払いで埃を取った後にふき取るために使います。
手袋は仏具などを直接素手で触って指紋を付けないために必要です。
仏壇掃除はホコリを払うことがメインなので、マスクでホコリを防いでください。
お掃除の前にひとつワンポイントアドバイスです。
掃除をして中の物を動かしてしまうと、どこになにがあったのかがわからなくなってしまいますよね。
そこで、スマホで全体写真をとっておくといいですよ。
掃除が終わって仏具を戻す時に、配置場所に悩まないですみますよ。
まずは中に入っている仏具を全て外に出します。
そして仏壇本体の掃除を始めていきます。
お仏壇の掃除はホコリを払うことがメインになるので、高いところから低いところへ埃を払うようにしましょう。
じゃないと払った埃がまた積もってしまいます。
埃を払うための毛払いを使います。
毛払いを左右に動かすようにして、ついている埃をおとします。
基本は埃を払うだけでいいですが、場所によっては布で拭くことができるかもしれません。
傷がつかないように柔らかい目の細かい布で優しく拭き取りましょう。
欄間などの細かい彫刻部分は壊れやすいので、あまり触らないほうが良いかもしれません。
細心の注意をして掃除してくださいね。
次に仏具の掃除をします。
金属や漆塗りの仏具は、埃を毛払いで払った後、柔らかく目の細かい布で拭きます。
金が使用されているものは埃を払うだけにしましょう。
金箔部分が剥がれ落ちてしまいますので、うっかり拭き掃除しないようにしてください。
水拭きなどは絶対にNGです。
お供え用の陶磁器などは水洗いすることができますので、洗って拭いておきましょう。
お線香立ての灰も変えておきましょう。
お掃除が終わったら、いよいよお仏壇の飾りです。
飾りには、打敷(うちしき)・仏膳・鏡餅・お花・ロウソクなどがあります。
打敷は、お仏壇の卓の天板の下にはさむ金襴生地でできた華やかな敷物です。
お正月は打敷を敷いてお仏壇を華やかに飾りたいですね。
仏膳はお供え用の小さなお膳のことです、
お正月はおせち料理を盛り付けすると良いと思います。
ご飯やお水やお茶も新しいものに変えましょう。
鏡餅の基本的な飾り方としては、三宝(お餅を乗せる台)に半紙を敷いて2つに重ねた丸餅を置き、その上に橙を乗せます。
橙がない場合はみかんで代用できます。
そしてその周りに扇、御幣(紅白で稲妻状に折られている紙)、ゆずり葉などを飾ります。
地域によって違いがあるかもしれませんので、地域の風習に合わせるといいでしょう。
正月飾りは12月28日に飾るのが最も良いとされています。
8は末広がりの意味を持ち、縁起が良いからです。
そして、1月11日の鏡開きでお供えしていた鏡餅を下げて食べます。
鏡開きのこの日まで鏡餅を飾っておくのが一般的です。
お花は特に決まりはありませんので、好きなお花を飾ってください。
せっかくなので松、梅、南天などの新春の雰囲気を感じさせるものを飾ると良いですね。
椿なども華やかになります。
ロウソクは普段使用されている白いもので構いません。
絵ロウソクや朱ロウソクなどで演出すると、より華やかになります。
正月の仏壇にお供えするものは?
正月は実家に帰って仏壇にお供えをするという方もいると思います。
自分の実家はまだなんとなくわかりますが、配偶者の実家だとなにが良いか悩むこともあるかと思います。
お供えの品物は家族の好みや年齢、人数を考えて選ぶと良いでしょう。
定番のお菓子、コーヒー、お茶、冷蔵が必要ない果物、調味料など色々ありますね。
普段使えそうなものや常温で日持ちするものを選ぶと配慮が感じられます。
お供えの予算の平均は3千円前後といわれています。
しかし、それぞれの家庭によって違いはありますので、参考程度にしてください。
正月の仏壇お供えにつけるのしは?
お正月にお供えを持参する場合、のしをつけて持っていくことも多いと思います。
お供えにつけるのしは「お年賀」で良いでしょう。
水引は紅白の蝶結び(花結び)のものを使います。
表書きは濃い色の墨で、必ずフルネームを書き入れるようにしてください。
また、お年賀の贈り物は元旦から7日までの間に届けるようにしましょう。
まとめ
お正月を迎えるためのお仏壇の大掃除の仕方や飾り方、お供えなど参考になりましたか?
仏壇を綺麗にすると、ご先祖様も喜んでくれる気がして気分がいいですよね。
そして新年は感謝の気持ちを込めてお仏壇に手を合わせるようにしましょう。