お世話になっている方に贈るのがお中元なのですが、最近は付き合いがないのにお中元だけ贈っている方はいませんか?
贈るのが習慣のように続いているけれど、実際はもう疎遠になってしまっているということもあるのではないでしょうか。
そんな場合はどうやってお中元、お歳暮をやめれば良いのか悩むと思います。
お互いになんとなくその時期だけの交流という感じになっているんだったら、やめどきかもしれません。
続いていたことをやめるというのは難しいものです。
どうやって伝えれば良いのか悩みますね・・・
お中元をやめるタイミング
毎年恒例になっているお中元は贈る側も贈られる側も気を遣う行事です。
お歳暮を含めると夏と冬の2シーズンで贈り合う事が多いと思います。
すでにほとんどお付き合いがないのに、贈っている・贈られているというのも、
金銭面でも気持ちの面でも負担に感じてくるのではないでしょうか。
そろそろお断りしたいなと思っていてもどのタイミングがベストなのか分からないものです。
いちばん無理がなく自然に感じるのは、
引っ越しや転職、転勤、進学などの転居や移動が関わるタイミングはお断りしやすいです。
また、結婚や出産という生活の転機などもタイミングとしては決して悪くありません。
新たな生活が始まるということがわかっていただけると思うので、伝えやすいとおもいます。
こういった転機の際に
「堅苦しい関係ではなく、もっと親しく、気楽にお付き合いを続けていきたい」という思いを相手方に伝えることができるといいですね。
伝え方にもよりますが、決して失礼な言い分ではありません。
そして親しい間柄を希望しているという旨を理解してもらえますので角が立ちません。
それでもなかなか伝えづらい・・・という場合は少しずつ変えていけばいいのではないでしょうか。
一気に関係を変えるのは確かにハードルが高いかもしれません。
まずはお中元だけやめてみるというのはどうでしょうか。
お中元というのは新年から半年間お世話になった方へのご挨拶、
お歳暮は一年間お世話になった方へのご挨拶です。
なので半年づつのご挨拶ではなく一年間のご挨拶だけに変えるんです。
これならまだハードルは低いですよね。
お中元の代わりに暑中お見舞いをお出ししてご挨拶をすれば決して失礼ではありません。
お付き合いの仕方や間柄によって工夫をするといいでしょう。
お中元の御礼で辞退?
せっかくいただいたお中元であっても会社のルールで受け取ることが難しいケースもあると思います。
公務員は規則にありますのでそう言ったやり取りはできませんし、会社の規則で受け取れない所も多いですね。
また身内からのお中元であってもそれほどのおつきあいがないのに毎年贈ってもらっては申し訳ないと思ってしまうものです。
相手の気持ちを受け取りながらどうにか丁寧にお断りを入れたいものですよね。
お中元を先方から頂いた際に、礼状を送ることが一般的です。
その中にお断りの一文を入れておくと相手方にも角がなく伝わります。
ビジネスの間柄であれば、
「今回はお伝えしていなかったこちら側の不届きですので謹んで頂戴させていただきますが、
弊社は従来よりお取引先様からの贈り物はお受け取りができない決まりがございます。
どうぞ今後はこのようなお心遣いをなさいませんようお願い申し上げます。」
というように、社令がある旨を伝えることでやんわりと辞退するといいですね。
親戚や身内であれば
「不行き届きにも関わらずお心遣いを頂きましてありがとうございます。
今後からはどうぞお気遣いなさらず、気軽にお越し頂きますようお願い申し上げます。」
と、気楽な関係を望んでいる旨を添えると相手の方も負担にならずに済むのではないでしょうか。
辞退する時にも相手方の気持ちは受け取りながら
失礼にならないようにお断りを入れるとお互いに気持ちがいいですね。
お中元を受け取れない場合は
どうしても社会的立場上受け取ることができない方もいらっしゃいます。
たとえば公務員などはお中元を受け取ることが賄賂のように受け取られてしまうこともあるからです。
そんな時はどうすれば角を立てることなく受け取りを拒否できるのでしょうか。
受け取らないことは失礼になるので一旦はお気持ちとして受け取りましょう。
そして受け取ったものを包装し直して送り返します。
その際にはまず、どうしても立場上受け取ることが出来ない旨を書いたお詫び状、お断り状を先に出しましょう。
贈ったお中元が先に先方の手元に戻ってしまうと、先方もただ拒否をされたと勘違いしてしまう恐れがあります。
詫び状が先に届くことでこれから送られてくるであろう品に心構えができますし
理由が分かっているのであれば不快感は少なくてすむのではないでしょうか。
大抵の方はこれでわかってくださいます。
しかし本当に稀なケースではありますがそれでも贈ってくる方も中にはいらっしゃいます。
相手のことを考えるより自分の考えを押し付ける方もいますからね。
そういった場合は受け取り拒否をしてしまっても大丈夫です。
一度こちらからお断りを入れているので
受け取り拒否で戻ってきてもこちらに受け取る意思がないことは分かっているはずです。
もう一つの方法としては、贈られてきたものより倍の金額の品をこちらから贈ることでお断りの意を示すやり方があります。
でもこの方法も角が立ちそうな辞退の方法です。
どうしても受け取れないということをわかってもらうしかありません。
こちらの記事も参考にして下さい
お中元は親戚には?どこまで必要?相場は?送らないのは?
まとめ
お中元は日ごろの感謝を形として贈るものなので、お世話になっている方にお贈りするものです。
お中元を辞める場合もできる限り双方穏便にお断りを入れられるといいですね。
誠実に対応していれば後々も良いお付き合いを続けていけるかもしれません。