どこかに出かけるときには乗り物に乗って出かけることが多いと思います。
乗り物酔いしやすいと外出することが不安になってしまいますよね。
どうして乗り物酔いが起こってしまうのでしょうか?
乗り物酔いの体質を改善することは出来るんでしょうか?
乗り物酔いが起こる原因や悪化する要因、
そして乗り物酔いしにくくなるように鍛える方法などをご紹介します。
乗り物酔いはなぜ起こる
せっかくの楽しいお出かけも乗り物酔いになってしまうと楽しさも半減してしまいます。
乗り物酔いはどうして起こってしまうんでしょうか?
- 乗り物酔いの原因
- 三半規管が問題?
- 精神的な理由
- 乗り物酔いの症状
乗り物にのっていると身体が動いたり揺れたりしますよね。
実際は座っているので身体は動いていないのに、身体の感覚は動いているように感じているわけです。
乗り物の加速と減速が繰り返されることで身体が揺れて、平衡感覚にズレが生じてしまいます。
そのために自律神経が乱れてしまいます。
乗り物の揺れに合わせて体が動くことで耳の中にある三半規管と脳が刺激されてしまい酔いの症状が出てしまいます。
三半規管は身体の平衡感覚を感じる器官です。
ここで身体の状態がどうなっているのかを判断して脳に伝えています。
乗り物酔いしやすいということはこの三半規管が感じる刺激が大きすぎるという理由もあります。
三半規管が刺激に弱いというか、動きに慣れていないということですね。
よく言われているのが生まれたばかりの赤ちゃんは乗り物酔いしないということです。
これはまだ体の器官が未熟で、平衡感覚を感じる以前の問題だから。
これがもうちょっと大きくなると乗り物酔いする子供が出てきます。
三半規管が働くようになったので、正常な反応を起こしていると言えるんですね。
大人になると車や電車に何度ものって揺れの刺激に慣れてきます。
そのために乗り物酔いする人の数が減っていきます。
しかし、おとなになっても乗り物に酔いやすい体質の方もいます。
三半規管が繊細すぎたり、刺激に過敏になっているのかもしれません。
じつは三半規管はある程度鍛えることができます。
日常生活の中でも取り入れられる簡単な方法もありますので、やってみてはどうでしょうか。
こちらは後述します。
乗り物の揺れや速度以外にも精神的なもの、視界の刺激、嗅覚に加わる刺激によって引き起こす場合があります。
乗り物酔いになってしまう方は、車や電車に乗る前から酔ってしまうのではないかと不安を感じてしまうのではないでしょうか?
不安になればなるほどストレスがかかり、乗り物酔いを起こしやすくなります。
長距離移動が予測される前日の夜は早めに就寝したり当日は酔い止めを服用するなどの対策をしましょう。
対策を早めにしっかりしておくと精神的に安心することができます。
乗り物酔いの症状は人によっても様々です。
あくびが多く出る、頭がくらくらする、頭痛などが挙げられます。
めまいやふらつき、冷や汗などがでて、座っているだけでもツラくなってしまうこともあります。
ひどくなってくると吐き気がして顔面蒼白になり、ひどい時には嘔吐してしまいます。
乗り物酔いは車だけでなく飛行機や電車、船などでも起こります。
酔いやすい人だと遊園地のアトラクションでも酔ってしまうこともあります。
揺れの刺激に弱い人は乗り物だけではなく
馬などの動物に乗っていても気分が悪くなることがあります。
乗り物酔いが悪化する原因
乗り物酔いを悪化させる要因はたくさんあります。
疲労や睡眠不足、空腹、食べすぎやしめつけのある衣類の着用は乗り物酔いを悪化させます。
疲労、睡眠不足にならないようにしっかり睡眠を取りましょう。
前日に出かける用意で遅くなってしまうこともあるかもしれませんが、疲れたまま乗り物に乗ると酔いやすくなるかもしれません。
早めに休むように心がけるといいですね。
空腹や満腹も酔いを引き起こしやすいので出かける前に気をつけましょう。
できるだけ消化の良いものを、食べ過ぎないように腹八分目を心がけて食事しましょう。
それから、あまり体を締め付ける衣服はやめて、ゆとりのある服を着用するようにしましょう。
こういったことに気をつけると乗り物酔いを予防することができます。
また、乗っていあいだは細かい字を読んだりしないほうが良いです。
下を向かずに顔をあげて、遠くの景色をみると比較的酔いにくくなります。
できるだけリラックスして楽しく過ごすようにして下さい。
精神的な不安があると乗り物酔いしやすくなると言われています。
三半規管を鍛えるには?
実は三半規管は鍛えることができます。
鍛え方の方法がいくつかあるので自分のスタイルに合ったものを選んで、無理なく鍛えましょう。
- 後ろ向き歩き
- 目をつぶって片足立ち
- トランポリンや一輪車を使う
乗り物酔いがひどい人は経験があると思いますが、電車で進行方向とは逆向きに座ると気持ち悪くなってしまうことがあります。
この現象も三半規管が刺激されてしまうので乗り物酔いを引き起こしているんですね。
ゆっくり後ろ向き歩きをすることで、少しずつ視覚と体感の格差に慣れることができます。
後ろ向き歩きで三半規管を鍛えることができます。
後ろが見えないので安全な所でおこなって下さいね。
短い距離でも廊下などで行うといいですよ。
三半規管が弱っていると目をつぶって片足立ちするとふらついてうまく立っていることができません。
目をつぶって片足立ちの練習を積み重ねることで、弱った三半規管を鍛えなおし酔いを軽減することができます。
目をつぶって片足立ちすることで平衡感覚も養うことができます。
平衡感覚はバランスをとるためのセンサーの働きがありますので、より乗り物酔い改善には効果があります。
平衡感覚が鍛えられるとバランス感覚が強くなるので揺れによる脳の混乱を防ぐことができます。
最初はふらついて危ないので、すぐに掴まれる状態で始めるといいですね。
慣れてきたらもう少し時間を長くしてみましょう。
トランポリンはバランス感覚と三半規管を鍛えるのにもってこいの運動です。
さらにダイエット効果もあるので楽しみながら鍛えることができます。
家庭用のトランポリンはサイズも小さめで、飛べる高さにも制限があります。
比較的安全には作られていますが、利用する時は周りに気をつけておこなって下さい。
しかしトランポリンは運動量もかなり多く使用方法や運動方法をきちんと調べてから行わないと怪我の可能性もあります。
そしてトランポリンを購入しなければ実行できませんし、置く場所も必要です。
こうした理由から自宅でトランポリンは難しいと感じる場合は、一輪車がおすすめです。
一輪車は比較的かんたんに購入できてそこまでむずかしくはありません。
そこまでむずかしくはないと言っても、慣れるまでは自転車のように練習しないと乗れません。
運動量もそれなりに多いので安全に十分注意して下さい。
こちらの記事も参考にして下さい
車酔いを防ぐ方法はあるの?どんな対策?いい食べ物とは?
まとめ
乗り物酔いの症状は乗り物から降りると少しずつ回復します。
飛行機や観光バスは無理ですが、可能なら途中で下車するとラクになります。
身体の締め付けをゆるめて、新鮮な空気を吸うと気分が良くなります。
冷たい水を飲むのもいいですよ。