妊娠中はしかの予防接種は?麻疹の抗体検査 予防接種は夫も

自分自身がはしか(麻疹)にかかったかどうかを覚えていますか?
子供のときにかかっている人が多いでしょうが、自分では記憶が無いことも多いと思います。

かかっていなくても予防注射を打っていれば大丈夫ですが、
麻疹にかかっていないと免疫がついていないので感染する可能性が高くなります。

麻疹は感染力が強いので免疫のない妊婦さんが感染すると大変なことになってしまいます。

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妊娠中はしかの予防接種をうけても大丈夫?

妊婦さんは薬が飲めないことが多く体調管理がとても大切です。
体調管理のために感染予防のための予防注射はうけることができるのでしょうか?

これはどちらのリスクが大きいかで考えるようになります。
赤ちゃんへの安全を取るか、病気にかかったダメージのどちらが大きいのかということですね。

これは先生の考え方でも違いますし、ワクチンによっても違います。
妊婦さんでも比較的安全に受けられる予防注射もあります。

でははしかの予防注射はどうなんでしょうか?

はしかの予防注射は妊婦さんはうけることができません
予防注射は妊娠前に受けておくようにしましょう。

麻疹の予防注射は「生ワクチン」を使っています。
生ワクチンは効き目が強いという特徴がありますが、副作用も強くでてしまうので妊婦さんには接種できません。

妊娠中はしかにかかると母体と胎児両方にリスクを及ぼします
感染経路は空気感染や飛沫感染で、免疫がない人は感染する確率はとても高くほぼ100%と言ってもいいでしょう。

  • 母体のリスク
免疫力が低下してしまうので感染しやすく、感染してしまうと重い症状がでます。
妊婦がはしかになると合併症や重症化のリスクがとても高くなります。

  • 胎児のリスク
妊娠中にかかっても先天性の奇形が現れることは少ないですが、
強い子宮の収縮が起きるので早産や流産のリスクが高まります。

妊娠中はしかになった人の約30%は早産または流産をしてしまいます。
そのうちの90パーセントの人が発疹がでてから2週間以内に早産・流産しています。

この数字だけ見てもかなり確率が高いですね、
妊婦さんのの麻疹は本当にハイリスクです。

また妊娠さんにはしかの抗体がないと、生まれてくる赤ちゃんもはしかの抗体はありません。
はしかの予防接種は1歳になってからなので、予防接種までは麻疹にかかるリスクが高くなります。

麻疹の抗体がない妊娠さんがかかった場合重症になるケースが多く、
最悪の場合は合併症をひき起こして命の危険があることもあります。

抗体があれば麻疹に感染することもほとんどないですし、たとえ感染しても症状は軽くて済むんです。
はしかにかかったことがあるか、予防注射を受けたことがあるならたぶん抗体はあります。

実家の母親にきちんと予防接種を受けているか聞いておくか
自分の母子手帳などを見返し予防接種を2回受けているか確認してみましょう。

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妊娠前に麻疹の抗体検査を受けておこう

麻疹にかかった記憶がなく風疹の予防接種を受けているかわからない場合ははしかに掛かる可能性があります。
1度しか予防接種を受けてない場合もちょっと心配です。

心配ならはしかの免疫があるかどうか抗体検査をしてみてください。
できれば妊娠前に検査しておくと安心です。

麻疹抗体検査ははしかに対する抗体が身体の中にどれくらいあるのかを調べる検査です。

感染しやすいのか?予防接種を行ったほうが良いのか?
検査結果をもとに判断していきます。

検査は採血で2週間程で結果がでます。
内科で検査でき費用は自費で2000円から7000円です。

抗体検査で抗体がなかった場合
麻疹の予防接種は生ワクチンなので胎児への影響があり妊娠中は接種する事ができません。

はしかの抗体がないと妊娠中にわかった場合にはとにかく予防を徹底してください。
外に出るときはマスクを必ずする、人混みは避けるなどの注意を怠らないでください。

そして発熱など風邪の症状があった時には・・・
もしかすると麻疹の疑いもありますので早めに病院に行って相談してください。

チェック 麻疹は潜伏期間が10日程あります。
症状が出てしまってからではどうしようもありませんが、麻疹の人に接触したことがわかってすぐになら対処法はあります。

ガンマグロブリン注射で麻疹の発病を抑えることができます。
ただし感染して48-72時間以内なら・・・ですが。

身体の中で麻疹ウイルスが増殖する前に注射をすれば発症しません。
ちょっと難しいかもしれませんが、間に合いそうなら急いで病院に駆け込んでくださいね。

予防接種は妊娠前に夫といっしょに!

妊婦さんで麻疹にかかったという場合、どこから感染したかも問題になりますよね。
じつは感染源が夫だったということも多いんです。

はしかが過去大流行した時には感染者の約90%が男性だったというデータもあります。
それには理由があります。

1979年4月2日~1987年10月1日生まれの人たちは予防接種法の改正時期と重なっています。
学校での集団接種から医療機関での個別接種へと切り替わっているので接種率が低くなっているんです。

女性は妊娠、出産を考え予防接種をしている事が多いのですが、
20~40代の男性の約5~6割は1度も予防接種を受けた事がないんだそうです。

大人のはしかは子供に比べて症状が重くなってしまいますし、
自分だけではなくまわりの人たちや家族にもうつす可能性があります。

身体を大事にしなければならない妊娠中の奥さんにもうつしてしまいます・・・
生まれてくる赤ちゃんのためにもできるだけリスクは減らしましょう。

できれば妊娠前に夫婦で抗体検査や予防接種をしておきましょう。
同居している家族がいるなら念のためにみんな調べておいてもいいかもしれません。

同居家族に麻疹の免疫があることがわからない場合には、不安を解消するためにも早めに対処してくださいね。

まとめ

おとなになってから麻疹に感染すると重症化してしまい、合併症で肺炎や心筋炎などを起こすこともあって死亡することもあるんです。
たかがはしかとはいえないんですよね。

妊婦さんは麻疹のリスクをとくに受けやすいので抗体があるかどうかをちゃんとチェックしてくださいね。
抗体がない場合はうつらないように日常生活でも気をつけて過ごしてください。

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