敬老の日は「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し長寿を祝う日」として定められました。
感謝の気持ちを伝えてお祝いしてはいかがでしょうか。
敬老の日のお祝い膳をどうするか悩む方もいると思います。
美味しく食べてもらいたいけど、高齢者ならではの注意事項もあります。
高齢者の食事はどんなことに気をつけたらいいでしょうか?
どんなメニューだと喜んでくれるでしょうか?
敬老の日の食事メニュー何が良い?
敬老の日のお祝いの食事、素敵なお店で外食も良いですが手料理でもてなしてみてはどうでしょうか?
大好きなおじいちゃんとおばあちゃんの好きな料理を作れば喜んでくれそうです。
お料理が得意なら頑張ってごちそうを作ってみてはどうでしょうか。
どんな料理がいいか考えると楽しいですよね。
お料理が得意じゃなくても一生懸命作れば気持ちは伝わるかと思います。
初めての料理にトライするより何度か作ったことのあるものにしたほうが失敗は少なそうです。
おじいちゃんおばあちゃんを喜ばせたいその気持ちが大切です、食べ慣れているものや好物を作ってあげると喜びますよ。
そしてできた料理を家族みんなで食べるとステキな時間が過ごせそうです。
お家でゆっくり過ごす敬老の日というのもいいものです。
食事のメニューはいつもの料理をちょっと工夫するとお祝いにふさわしいものになります。
華やかな演出をしたり盛り付けを工夫したりすると豪華なごちそうになります。
あまり無理をしないでもできるお祝いの席にふさわしいメニューをご紹介します。
- ちらし寿司・手巻き寿司
- 炊き込みご飯や赤飯
- 煮物
- 魚料理
- 茶碗蒸し
- 天ぷらなど
お祝いの料理といえばお寿司が思い浮かびます、そこでちらし寿司を用意してみてはいかがでしょうか。
お刺身や好きな具材を乗せればできるので、それほど難しくはありません。
好きなお刺身を事前に聞いておくと用意できますよね。
好物のお刺身を使ったお寿司があればすごく喜んでくれるんじゃないでしょうか。
一緒に盛り付ける具材は彩りを考えて乗せると見た目も綺麗なちらし寿司になります。
家庭で作るお寿司といえば巻き寿司もいいですね。
手巻き寿司だと好きな具材を自分で入れて食べられるので、他の家族からも文句は出ませんよね。
高齢者だと海苔が噛みにくい場合があるのでその点は注意して下さい。
上手く噛めない場合はちらし寿司にしたほうがいいでしょう。
もしくはバラ寿司もおすすめですよ。
バラ寿司は卵やしいたけなどの具材を混ぜ込んだもので、人数が多くても作りやすいお寿司です。
たっぷり作って盛り付けを工夫すれば豪華なお祝い膳になります。
季節の食材を炊き込んだ炊き込みご飯もおすすめです。
好きな具材で作ったり、五目ご飯にしても喜ばれそうです。
旬の食材は風味豊かでうまみもたっぷりなので調味料も少なくて済みます。
塩分控えめにしている高齢者でも美味しさを堪能できるのではないでしょうか。
お祝いらしく赤飯を作るというのも良さそうです。
小豆やささげの下処理が面倒な方は「赤飯の素」が販売されているので、そちらを使っても良いと思います。
野菜の炊き合わせなどの煮物も人気です。
たっぷりと時間をかけて煮込んだ煮物は柔らかくて高齢者でも食べやすいと思います。
里芋の煮物やぶり大根、筑前煮はおすすめです。
濃いめの味付けは避けて素材の味を生かした薄味を心がけるようにして下さい。
煮物は前日から作ることができます。
当日は煮込み直して温めるだけで良いのでバタバタしません。
お祝いの魚と言えば鯛を想像する方が多いと思います。
鯛をまるまる一匹焼いて盛り付ければ豪華なお祝い膳になります。
煮魚にして柔らかくして食べてもらうのも良いかもしれません。
白身魚のほうが食べやすいかもしれませんが、お魚の風味が好きな方は青魚が好きな方が多いですね。
どちらにしても魚の骨には気をつけて下さい。
エビや白身魚などたっぷりの具材を加えた栄養価の高い卵料理はいかがでしょうか。
茶碗蒸しは咀嚼力が低下している方にも食べやすいメニューのひとつです。
ふんわりと柔らかく食べやすくて、味も優しく体にも良いですね。
そして茶碗蒸しは子供にも人気のメニューです。
世代を問わず好きなメニューなので家族みんなで美味しく食べられます。
高齢者は油ものは食べないというイメージがあるかもしれませんが、揚げ物などのメニューが大好きな方も多いです。
昔の「年寄り」のイメージとはちょっと違ってきているかもしれませんね。
フライや唐揚げ、天ぷらが大好きな高齢者は結構多いです。
あらかじめ好きな具材を聞いて作ると喜ばれるのではないでしょうか。
また、こういった揚げ物は子供も好きなメニューのひとつです。
子供の好きなものがあるとみんなで楽しく食べることができそうですね。
高齢者の食事で気を付けることは?
元気なお年寄りが増えていますが、どうしても年齢とともに咀嚼力や嚥下力は低下していきます。
60代くらいまではとくに問題ないことが多いですが、70代くらいからだんだん弱っていく方も多くなります。
おじいちゃんおばあちゃんの中には歯が悪くなったり噛む力が弱くなってきた方もいらっしゃいます。
以前のように好きなものを食べることができないので、食事を楽しめないと感じている高齢者も多くいます。
そのような方には料理をするときにちょっとした気遣いをしてあげましょう。
少しの工夫で食べやすくすることができます。
具体的には硬いものは柔らかく、大きく食べにくいものは小さくしてあげると食べやすくなります。
繊維が残りやすいものや硬いものは食べづらいですよね。
噛みにくくて飲み込みにくい料理は、噛みやすくて飲み込みやすい処理をしておきましょう。
食べやすくする工夫はたくさんあります。
- 調理の工夫
- 切り込みを入れる
- とろみが出るものを作る
- 危険を少なく
- 食事制限
高齢者でもお肉が好きな方は結構多いですよね。
お肉は繊維があったり塊だと噛み切れなかったりします。
歯が丈夫でしっかりと噛み切れる方はいいのですが、歯が悪かったりすると上手く噛めなくて食事を楽しめません。
お肉などは火を通すとかたくなりがちなので、下ごしらえや調理法を工夫してみましょう。
お肉をただ単に焼くよりも時間をかけてじっくり煮込むことで柔らかくなります。
ゆっくり時間をかけて調理することで食べ物が柔らかくなります、口の中でほぐれるくらいやわらかいと喜ばれますよ。
かたくなりやすいお肉などには最初から切り込みを入れておくことでやわらかく調理することができます。
なるべく繊維を切り、塊は一口サイズにカットしておくと食べやすくなります。
塊肉が心配な場合は薄切り肉にしておくと良いかもしれませんね。
嚥下力が低下すると誤嚥の心配が出てきます。
パサパサしているものはとろみをつけておくと飲み込みやすく誤嚥しにくくなります。
とろみがある料理はのど越しが良く、のどにつまりにくいです。
咳き込むことがないように片栗粉やゼラチンなどを使った料理を工夫しましょう。
魚が好きな高齢者は多いですが、魚はやはり骨が危険です。
骨の処理をあらかじめしておくと安全に食べて頂くことができます。
また、辛味や酸味などの刺激があるものは入れすぎないように気をつけましょう。
刺激の強い味付けは体調不良につながることもあります。
高齢者の方の中にはお医者さんから食事制限をするように注意を受けている方も多くいらっしゃいます。
病気でカロリー制限、塩分制限、タンパク質制限をしている方もいるとおもいます。
そういった食事制限に配慮しつつ、食べやすい料理をつくるように心がけて下さい。
味付けは塩辛くなりすぎないように薄味を意識して作るといいです。
せっかく時間をかけてお祝い膳を用意しても食べてもらえなかったら寂しいですからね。
おじいちゃんおばあちゃんにも楽しんで食事をしてもらいましょう。
敬老の日のおいしい食事レシピ
- 簡単茶碗蒸し
食べやすいぷるんとした食感がたまりませんよね。
好きな具材を事前に聞いておくと喜ばれるのではないでしょうか。
おじいちゃんやおばあちゃんのお好みを聞いてみて下さい。
今回はシンプルな材料にしてみましたが、アレンジは自由自在です。
材料3人分
・卵 2個
・しいたけ 1~2枚
・鶏むね肉 適量
・エビ 3尾
・かまぼこ 3切
・三つ葉 適量
Aだし汁 300cc
A薄口醤油 小さじ2
Aみりん 小さじ1
A塩 ひとつまみ
作り方
①しいたけはスライスします。鶏むね肉は一口大にカットし、熱湯にさっとくぐらせておきます。エビは下処理をして熱湯にさっとくぐらせておきます。
②卵を溶いてAをしっかりと混ぜ合わせておきます。卵液を茶こしや濾し器で濾しておくと口上がりが滑らかになります。
③器に具を均等に盛り付けます。卵液をそっと流し込みます。
④湯気が立っている蒸し器に③を入れ蓋をします。強火で2分加熱し、弱火にして約20分蒸してます。竹串を刺して透明な汁が出てきたら完成です。
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まとめ
高齢になると若いときのように好きなものを好きなだけ食べるというわけにはいかなくなります。
食べられないものもでてきますし、気をつけなければならないこともでてきます。
でもやっぱり好きなものを美味しく食べて欲しいです。
そこで食べやすく工夫して調理することで、少しでも美味しく食べてもらいましょう。
せっかくのお祝いですので、おじいちゃんおばあちゃんにも美味しく安心して食事を楽しんでもらいたいですね。