新年には毎年初詣をしているという方も多くいらっしゃることと思います。
でも、参拝方法が正しいかどうかわからないという方も多いのではないでしょうか。
初詣はお寺や神社に行けば誰でもできますが、気をつけなければならないこともあるんです。
参拝のマナーやルールなど、意外と知らないで行っているかもしれません。
せっかく初詣に行くならきちんとお願いをしておきましょう。
新しい年がステキな一年になるように、初詣のことについてお話しいたします。
初詣の正しい参拝のやり方は?
たくさんの人達が初詣に向かうテレビの映像は、すでにお正月の風物詩になっていますよね。
有名な神社やお寺には大勢の人々が初詣に訪れます。
初詣というのは、一般的には元旦から三が日にかけて詣でることを言います。
もしくは7日までの松の内に行くことを指す場合もあります。
15日の小正月までとか、1月中なら良いと言われることもあるようです。
今はあまり厳密に考えずに、時期にこだわるより新しい年にお参りに行くことに意味があるとなっているのかもしれません。
初詣のお参りの仕方は、基本の参拝マナーとほぼ違いはありません。
お寺や神社の正しい参拝方法やマナーを理解して、守ることが大切です。
参拝の仕方は神社と寺で共通していることと異なることがあります。
その点をしっかり理解した上で詣でることが望ましいですね。
- 共通していること
- 神社のマナーと参拝手順
- 寺のマナーと参拝手順
・神社の鳥居もしくは寺の山門をくぐる際には一礼する
・帰る際も、鳥居や山門を出てから振り返り一礼する
・手水舎での作法は神社もお寺も共通です
-手水の作法-
1.手水舎に軽く一礼
2.右手で柄杓を持ち、水をすくう(この水一杯分で以下の手順すべてを行う)
3.左手を洗い、柄杓を左手に持ち替える。
4.右手を洗い、再び柄杓を右手に持ち替える
5.左手に水をため、その水で口をすすぐ
6.左手で口元を見えないように隠し、水を出す
7.再度、左手を洗う
8.柄杓を立て、柄の部分を洗う。水を伝わせるように行う。
9.柄杓を戻し、手水舎に軽く一礼する
・忌中(喪中とは違います)の最長50日間は参拝を控えること
・参道の真ん中は神様の通り道。右側は上位とされているため左によって歩くこと
・手水で心身を清めてから、ご神前に進む。
・軽く会釈をしてから鈴を鳴らし、お賽銭をいれる。
・二拝二拍手一拝が一般的な方法。(神社によって異なることもあるので注意)
・拍手の際は右手を少し下にずらす
・山門の敷居は踏まないこと、またぐようにする。
・手水で心身を清めてから、献灯・献香をする(ない場合もある)。
・軽く礼をし、お賽銭を入れる
・鳴らしものがあれば鳴らし、胸の前で合唱し祈る。(寺では拍手は打たないこと)
・宗派によって唱える言葉が違うので要確認
初詣で気をつけることやマナー
お寺や神社でのマナーはお分かりいただけましたか?
初詣はこれらの基本的なマナーと参拝手順に留意していれば、問題ありません。
寺社によって多少やり方が違っていることもあります。
分かる範囲で調べておくと良いかもしれませんね。
それから、初詣でおみくじを引く方も多いと思います。
このおみくじについても注意する点があります。
おみくじをひいて持ち帰らないときは、神社内に結んでくることが多いですよね。
おみくじは神社が指定したおみくじ結び所に結ぶようにしましょう。
木に結ぶ方もいらっしゃいますが、樹木が痛むので禁止されていることも多いです。
そしておみくじを引くのはお参りをしてからです。
まずは神様仏様へのご挨拶をしましょう。
誰かのおうちに伺った時には、まずはご挨拶をしてからお話をしますよね。
それと同じで、まずはお参りをしてからアドバイスを頂くと言うのはアタリマエのことです。
御札、お守り、破魔矢など授与品や縁起物を授かるときも、その前にきちんと参拝しましょう。
御朱印をいただくときも同じく、参拝後にお願いしましょう。
そして、初詣は混んでいることも多いと思います。
混雑しているときは周囲への配慮も忘れずに。
初詣の寺社は老若男女が訪れる場所なので、自分勝手な行動は慎みましょうね。
それから初詣には一箇所しか行けないということはありません。
多ければいいというわけではありませんが、何箇所行っても大丈夫です。
家族で地元の氏神様にお参りして、友達と有名神社に行き、会社の同僚とも初詣に・・・という方もいますよね。
それぞれ祭っている神様仏様は違いますので、問題ありません。
一部地域では三社参りという風習があります。
七福神巡りといって何箇所もの寺社にお参りする方法もあるわけですので、気の済むまで行くのもアリですよ。
初詣で願い事は何個まで大丈夫?
初詣でお参りするときは、どんなお願い事をするのが良いのでしょうか?
たくさんのことをお願いしても良いのか、それとも一つだけにしたほうが良いのか?
初詣では、まずは新年を迎えられたことに感謝します。
その上で、祈願は一回にひとつが基本とされています。
ですから年間通しての祈願をひとつなさると良いでしょう。
たとえば「一年間健康で過ごせますように」といったことをお願いしておくと良いかもしれません。
受験生なら合格祈願をするのもいいでしょう。
心に留めておいてほしいのは、祈願の前提は自らの努力や心がけだということです。
何事も他力本願になってはいけません。
頑張るので見守っていてください、というような気持ちでお願いすると良いんじゃないでしょうか。
神様仏様に努力や心がけをお誓い申し上げたうえで、祈願してくださいね。
まとめ
マナーを守って正しい参拝方法で詣でてくださいね。
すがすがしい気持ちで新しい年を迎えられることでしょう。
幸せな一年が過ごせますように。