レタスというと洋食サラダというイメージがあるかもしれませんが、昔から日本にあった野菜です。
奈良時代にはすでに栽培されていたということなんです、驚きですね。
もともとは丸い形のものではなくリーフレタスのような平べったい葉っぱ状のものが多かったようです。
日本では「チシャ」という名前で呼ばれていました。
ちゃんと日本名もあったということも驚きですね。
シャキシャキしてさっぱり美味しいレタスについて調べてみました。
レタスのおもな栄養素は?
サラダに欠かすことができないレタス。
シャキシャキ食感がついつい癖になってしまう野菜ですね。
レタスはほとんどが水分でできており、95%くらいは水分です。
そのために食べると瑞々しい食感があるんですね。
栄養素は少ないように思われがちですが、野菜なのでビタミンなどはちゃんと入っています。
- βカロテン
βカロテンは女性の大敵であるシミやソバカスを防ぐと言われておりアンチエイジングが期待できます。
また、がん予防や動脈硬化予防にも効果的と言われているので健康を気にする方にもおすすめできます。
βカロテンは体内に入ると必要に応じてビタミンAに変換されるという特徴があります。
ビタミンAはとりすぎも良くないのですがその心配はありません。
ビタミンAは皮膚や粘膜の健康維持に大きな役割を果たしてくれています。
また、目の健康にも必要なビタミンと言われており、視力維持の働きも期待できます。
- ビタミンC
ビタミンC はすでにできてしまったシミを改善する効果があります。
肌へのダメージを少なくしてくれるので紫外線による色素沈着を抑える作用もあります。
コラーゲンができる手助けをしてくれるので肌のハリやキメを整えてくれます。
まさに美肌の効果が期待できる栄養素ですね。
また風邪予防にもビタミンCは効果的と言われています。
ビタミンCは熱に弱いので生のサラダとして摂取するのが良いと思います。
- ビタミンE
活性酸素によって細胞が酸化してしまうと老化が進んでしまうのですが、
ビタミンEは強い抗酸化作用があるので身体が酸化されるのを防いでくれます。
また血管を正常な状態に近づけて動脈硬化を予防したり、血液の流れが良くなることで美肌や冷え性の改善にも効果が期待できます。
- ミネラル
利尿作用や高血圧予防が期待できるカリウムが含まれています。
これだけ栄養が詰まっている上に低カロリーなのでダイエッターには嬉しい野菜ですね。
- 選び方のコツ
軽いものは葉が柔らかくて美味しいものが多いのです。
重いものは新鮮なものではなくやや古くなっている事が多く、
葉が固くて苦味が出てしまってることがあります。
切り口が10円玉程度の大きさで白く瑞々しいものを選ぶようにして下さい。
古くなってくると切り口がピンク色になっているものがあるので注意して下さい。
レタスの色は濃い緑色のものではなく、明るい緑色のほうが美味しく食べられます。
レタスの保存方法について
- 保存方法
レタスは包丁でカットするとカットした部分が変色してしまいます。
できるだけ手を使うようにして下さい。
くり抜いた部分に水で濡らして軽く絞ったキッチンペーパーを詰めてください。
全体をラップや新聞紙で包んで冷蔵庫の野菜室で保存するようにして下さい。
その際、芯の部分を下にして保存するようにして下さいね。
この方法で保存していただくと保存期間は約1週間です。
半分に切ったレタスはポリ袋に入れて野菜室で保存するようにして下さい。
カットした部分がすぐに変色してくるので、その都度変色部分をカットするようしてください。
約1週間保存可能です。
使いきれなくてちぎったレタスは「50℃洗い」をしましょう。
50℃のお湯にちぎったレタスを15秒〜20秒程浸します。
取り出したら水気をしっかりと切り、タッパーかジップロップに入れて冷蔵庫で保存して下さい。
50℃洗いすることで変色を防ぎ、シャキシャキとしたレタスを保てます。
保存期間は約5日程度です。
※レタスは空気に触れる部分が多いと変色してしまうので、なるべく使う分だけ手でちぎって使うようにしていただくと長持ちします。
- レタスの冷凍保存
ちぎったレタスの水分をしっかりと取り除きポリ袋やジップロップに入れて冷凍保存します。
本来レタスは水分の多い野菜ですので、冷凍したものを解凍するとシナシナとなってしまいます。
ですので冷凍保存したレタスは生食などのサラダには向きません。
解凍して使う場合は冷凍したまま加熱調理してください。
炒め物やスープに使えますよ。
レタスのおいしい簡単レシピ
いつもの卵スープがレタスと水溶性食物繊維であるわかめでボリュームたっぷりのスープになりました。
スープにすることで溶け出した栄養素を無駄なく摂取することができます。
レタスに含まれるビタミンEは熱に強い性質があるので加熱してもその栄養素を逃すことはありません。
しかしビタミンCは熱に弱いので、火にかけるときは煮立てないように気をつけてください。
- 栄養ギッシリ!レタスと卵のスープ
<材料>(2人分)
・レタス 4枚
・卵 1個
・乾燥わかめ ひとつまみ
・中華スープの素(ペーストタイプ) 小さじ2
・醤油 小さじ1
・水 3cup
・ごま油 大さじ½
A片栗粉 大さじ½
A水 大さじ1
<作り方>
①レタスをちぎり水で洗い、食べやすい大きさにしておきます。
わかめは水で戻しておきましょう。
②鍋に水、中華スープの素と醤油を入れ沸騰させ、レタスを加えA(水溶き片栗粉)でとろみを付けます。
③沸騰している状態で溶き卵を少しずつ回し入れ、水で戻したわかめを加えます。
④ごま油を回し入れ風味付けをして完成です。
<ポイント>
スープにとろみを付けておくことで卵がふわふわに仕上がります。
溶き卵は一気に入れてしまわずに少しずつ回し入れるようにして下さい。
卵は予熱で火が通るので半熟の状態で止めるようにするとふわふわっとなります。
まとめ
生野菜サラダで食べることが多いレタスですが、加熱調理に使うこともあります。
軽く火を通したレタスもなかなか美味しいですよね。
以前中華料理店でレタスチャーハンを食べたことがあって、その意外な組み合わせと美味しさにハマったことがあります。
色々やってみると新たな魅力を発見できそうな気がします。