長ネギは一年中手に入る使い勝手の良い野菜のひとつです。
冷蔵庫に必ず常備しているという方も少なくないのではないでしょうか。
生の長ネギはピリッとしたさわやかな辛味が特徴で、火を通すとほんのり甘みを感じることもあります。
焼いても煮てもおいしくいただけます。
生で食べる事も多い長ねぎですが、あの独特のからみがお好みの方も多いのでは?
薬味としても大活躍の長ネギにはどんな栄養が入っているのでしょうか?
長ネギに入ってる栄養素は?
一年中手に入りやすい長ネギですが、じつは冬が旬です。
長ネギは和洋中華と幅広い料理に使われています。
たとえば鍋料理には長ねぎは欠かせませんし、チャーハンや野菜炒めなどの炒め物にも重宝します。
ぶつ切りにしてそのまま焼いてもいいですし、薄切りにして天ぷらにしても美味しいですね。
長ネギの栄養素
おばあちゃんの知恵袋で、昔から「風邪をひいたらネギ」と言われています。
栄養が豊富で元気になれる野菜というイメージですが、実際にどんな栄養があるのかをみていきましょう。
βカロテン
長ネギの緑色の部分(葉の部分)にはβカロテンが含まれています。
βカロテンは強い抗酸化作用を持ち、各組織の酸化を防ぐ働きがあります。
動脈硬化などの生活習慣病予防やガン予防に効果があるとされています。
βカロテンは体内でビタミンAに変換されますが、必要なぶんしか変換されないので過剰症の心配がありません。
ビタミンAは粘膜を強化し、髪や皮膚の健康を保つ働きがあります。
免疫向上する作用もあり、風邪予防などの感染症予防にも期待できます。
ビタミンC
長ネギの白い部分はビタミンCが含まれています。
ビタミンCは免疫を向上する働きがあり、風邪予防に効果があるとされています。
昔から風邪に長ネギと言われているのは本当に効き目があるからなんですね。
ビタミンCはコラーゲンの生成に関与しています。
女性に嬉しい美容効果も期待でき、シミやシワ対策に効果があるそうです。
アリシン
長ネギで注目すべき栄養素は、ネギの香り成分であるアリシンです。
アリシンはビタミンB1の吸収を促進してくれる働きがあります。
なので、ビタミンB1と一緒に摂取することをおすすめします。
ビタミンB1は炭水化物をエネルギーに換える働きや、疲労回復効果もある栄養素です。
また、アリシンは血液をサラサラにする働きがあります。
血行を良くして体を温める働きがあることから、冷え性予防効果が期待できるのです。
長ネギの選び方
白い部分が真っ白で触った時にしっかりと固いものがおすすめです。
ふわふわっとした感触のものは避けるようにしたほうがいいでしょう。
そして巻きがしっかりとしているものを選ぶようにして下さい。
緑色の部分は濃厚な緑色のものを選んで下さい。
葉の先までピンっとまっすぐに伸びて、ハリのあるものがおすすめです。
白色と緑色の部分の境目がはっきりとしていて、切り口が新鮮なものが美味しい長ネギと言えるでしょう。
長ネギの保存方法は?
<長ネギ1本保存する場合>
新聞紙で包み冷蔵庫の野菜室で立てて保存するようにします。
冬場は常温保存も可能ですが、同じように立てて保存するようにして下さい。
保存期間は約1週間です。
土が付いていて根が付いたままの長ネギは、土に埋めて保存する事が可能です。
緑の部分は、土から出るようにして埋めて下さい。
こちらは長期保存が可能で、保存期間は1〜2ヶ月です。
<カットした長ネギを保存する場合>
カットしてものは、白い部分と緑の部分に分けてカットします。
新聞紙で包んでビニール袋に入れ、立てて保存します。
保存場所は野菜室がおすすめです。
保存期間は約3〜5日です。
<刻んだ長ネギを保存する場合>
刻んだものは使いたい時に使えてとても便利です。
一手間加えて長持ちするようにしましょう。
キッチンペーパーを敷いたタッパーに入れて蓋をし、冷蔵庫で保存します。
キッチンペーパーが濡れてきたら取り替えるようにして下さい。
保存期間は約1〜2週間です。
<冷凍保存方法>
長ネギはカットし水気をしっかりと拭き取ります。
フリーザーバッグへ入れて冷凍庫へ入れます。
途中、半分凍った位で一度取り出しシャカシャカと振ります。
再度冷凍庫へ入れて保存するようにして下さい。
そうする事で使いたい分だけ取り出す事ができます。
保存期間は約1ヶ月です。
凍ったまま調理していただけます。
長ネギの簡単おいしいレシピ
- 鶏肉と長ネギの照り焼き
タレの照りが食欲をそそります。
火を通すととろ〜り柔らかく甘みが増す長ネギが良い食感になります。
ご飯をがっつり食べたい日におすすめのメニューです。
<材料>
・鶏もも肉 1枚
・長ネギ 1本
A醤油 大さじ2
Aみりん 大さじ1
Aはちみつ 大さじ1.5
A酒 大さじ1
<作り方>
①鶏もも肉は余分な脂を取り除きます。長ネギは食べやすい大きさにカットします。
②熱したフライパンに油を引いて、鶏もも肉の皮を下にして焼きます。鶏肉の周りで長ネギを焼いておきます。(焼けたら一度取り出しておきましょう。)
③皮がきつね色になったら裏返し反対側も焼きます。焼き色が付いたら蓋をし蒸し焼きにしましょう。
④火が通ったらキッチンペーパーで余分な脂を拭き取ります。長ネギとAを加えて照りが出てくるまで絡めて完成です。
まとめ
長ネギの青い部分を捨ててしまう人もいますが、ネギ油を作るといいですよ。
炒め物がおいしくなります。
元気になれる栄養豊富な長ネギをおいしく食べてくださいね。