かつおといえば日本人に最も馴染み深い魚のひとつです。
鰹節は日本人のソウルフードとも言える出汁には欠かせない大事な調味料です。
食材としてもカツオのたたきやお刺身などの和食だけでなく、サラダやカルパッチョといった洋風料理にも使われています。
スーパーなどでも比較的手に入りやすいですが、昔から食卓には馴染み深いお魚です。
そんなかつおの栄養は豊富で滋養食としてもとても優秀です。
疲労回復にかつお料理を美味しくいただいて元気になりましょう。
カツオの栄養素は?
カツオは一年のうちに2回美味しい旬があります。
初夏の「初鰹」と初秋の「戻り鰹」です。
どちらもそれぞれの美味しさがあってどちらも甲乙つけがたいです。
そんなカツオですが、どんな栄養素が含まれているのでしょうか。
- かつおの栄養素
- 選び方のコツ
同じかつおでも「初鰹」と「戻り鰹」ではその栄養が少し違っています。
「初鰹」は「戻り鰹」に比べ高タンパクで低カロリーです。
初鰹のほうが脂肪が少なめで赤みが多ためさっぱりしていてヘルシーです。
戻り鰹は脂肪が多いのでコクがありますので、カロリーは高めですがおいしいです。
カツオの「血合い」部分は豊富な栄養が含まれています。
赤血球の生成を助ける「ビタミンB12」、糖質や脂質をエネルギーに変える「ナイアシン」、貧血予防に効果的な「鉄」が含まれています。
とくにビタミンB12の含有量は魚の中でもトップクラスなので進んで摂取したいものですね。
また、コレステロールを減らし動脈硬化の予防や肝機能を高めてくれる「タウリン」も含まれています。
ダイエットの強い味方「ヒスチジン」は酵素の働きでヒスタミンに変換されます。
ヒスチジンは熱に強い性質を持っているので、生食だけでなくどんな調理法にも向いています。
さらによく噛むことで満腹中枢を刺激するので食欲抑制効果が期待できるのです。
体内で糖質をエネルギーに変換する「ビタミンB1」は疲労回復効果が期待できます。
不足するとイライラしたり集中力がなくなってしまいますのできちんと摂取して下さい。
発育のビタミンと呼ばれる「ビタミンB2」は皮膚や粘膜を再生する働きがあることから美容効果が期待できます。
また、脂肪をエネルギーに変えてくれるのでダイエット中の方にはおすすめの栄養素です。
青魚に多い「DHA(ドコサヘキサエン酸)」や「EPA(エイコサペンタエン酸)」も豊富に含まれています。
不飽和脂肪酸のひとつで体内で作ることができない「必須脂肪酸」です。
「DHA」の働きは中性脂肪やコレステロールを下げてくれる働きがあります。
「EPA」は中性脂肪を減少させる働きや、血液をサラサラにする働きがあります。
「DHA」と「EPA」はアレルギーを緩和してくれる効果も期待できます。
脳細胞の活性化にも効果があると言われているため子供の成績向上にいいと言われたり、
脳の老化を遅らせるはたらきがあって認知症にも効果的だと言われています。
切り身の場合は身の赤色が鮮やかな色をしているものを選ぶようにしましょう。
褐色になっていたり血合いが黒っぽくなっているもの、表面が油で光っているものは鮮度が落ちている証拠です。
一尾の場合は、体が太っていて硬くハリがあるものを選ぶようにして下さい。
また、背びれがピンとして縞模様がはっきりとした光沢のあるものがおすすめです。
カツオの保存方法は?
- 冷蔵保存方法
- 冷凍保存方法
生魚は水と空気に触れると腐敗が進んでしまいます。
水分をしっかりと拭き取りラップに包んで密封するようにして下さい。
それでもやはり生魚ですのでできるだけ早く食べたほうが安心です。
遅くとも翌日には食べるようにして下さいね。
もし心配な場合は調味料で漬け込んだりたたきにして冷蔵保存することをおすすめします。
生のままよりは傷みにくくなります。
家庭用の冷凍庫で保存すると冷えが弱いので生で食べるのはおすすめしません。
どうしても鮮度が落ちてしまうので美味しくないんです。
もし冷凍する場合は加熱調理することを前提で保存するようにして下さい。
揚げ物にできるように下味をつけたり、衣をつけて冷凍しておくと
解凍後調理しやすいのでおすすめです。
冷凍する場合はよく冷えるようにカツオをアルミホイルで巻いて冷凍してください。
そのほうが素早く冷凍できます。
解凍方法は、40℃の温水1ℓに対し塩大さじ2を混ぜたものを作ります。
そこへカツオを入れ3分間浸けます。
3分経ったら取り出してキッチンペーパーで水気をしっかりと拭き取ります。
かつおを布巾で包み、冷蔵庫で60分〜90分解凍しましょう。
焼き魚や煮魚などに使いやすいですよ。
カツオのおいしい簡単レシピ
- かつおの竜田揚げ
生で食べてもおいしいカツオですが、大人から子供まで大人気の竜田揚げにしてみましょう。
カラッと揚がった竜田揚げは下味がしっかりとしているので、
何もつけなくてもそのままで美味しく食べていただけます。
ニンニクと生姜の風味が食欲をそそります。
メインのおかずにもおつまみにも止まらない美味しさです。
漬け込んで揚げるだけの簡単レシピです、今晩の夕飯にいかがでしょう。
<材料>(2人分)
・カツオ(刺身用) 1柵
・片栗粉 適量
A醤油 大さじ2
A酒 大さじ1
Aみりん 大さじ1
Aにんにく 1片分
A生姜 1片分
<作り方>
①にんにくと生姜はすりおろしておきます。
②食べやすい大きさにカットしたカツオをAに1時間以上漬け込みます。
③②の汁気を切り、片栗粉を万遍なく付けます。
④中温でカラッと揚げて完成です。
<ポイント>
・下味に漬け込んでいるので焦げやすくなっています。注意して揚げるようにして下さい。
・にんにくと生姜入りの漬けタレに漬け込むことで生臭さがが気にならなくなりますので、お魚が苦手のお子さんでも大丈夫です。
・食べきれなかったお刺身のカツオを使って作ることもできます。カツオのたたきでも作ることができるので余ったたたきを活用してみてください。
・お弁当のおかずとしても重宝します。前日から漬け込んでおき朝に油で揚げるといいですよ。
こちらの記事も参考にして下さい
あさりの栄養や効能は?保存の仕方や簡単おいしいレシピは
まとめ
なんといっても「初鰹」は何とかを質に入れてでも食べたい・・・と言われていました。
今そんなこと言ったら大問題ですけどね(笑)
栄養たっぷりな美味しいカツオを食べて元気に過ごしてくださいね。