
忙しい毎日をおくっていて平日は睡眠不足でつらいけど、
お休みの日には好きなだけ眠れると思ってがんばってる方もいるでしょう。
お休みだからいっぱい寝て疲れを解消しよう!・・・と寝だめをして、
起きたらなんだか頭痛がする、気分もすっきりしない、吐気がするということはありませんか?
寝ていただけなのになぜ?
疲れが取れると思ったのに?
じつは寝すぎてしまうと頭痛や吐き気といった症状が起こってしまうことがあるんです。
寝すぎて頭痛や吐気がするのはなぜ?
せっかくのお休みなのに頭がいたいのはもったいないですよね。
でもなんで寝てるだけなのに頭が痛くなったり気分が悪くなるんでしょう?
寝すぎておこる頭痛の原因
原因はいくつかありますが「脳の血管の拡張」が主な原因です。
リラックスしすぎ?
眠っている時はリラックスして身体がゆるんでいます。
適度なゆるみなら全く問題なく疲れが取れて快適な目覚めになります。
ところが寝すぎてしまうとゆるみすぎてしまい、
脳の血管が拡張してしまうんです。
脳の血管が拡張してしまうと広がってしまうのでまわりの神経を圧迫してしまい
痛みを引き起こすと言われています。
セロトニン?
またそれとは別に、長時間眠っているということは身体をほぼ動かしていないので血行が悪くなります。
血流を良くしようと身体は「セロトニン」をたくさん放出していきます。
セロトニンは血管の緊張を調整する物質で、筋肉を収縮・弛緩させる働きがあります。
セロトニンが放出されることで脳内の血管も弛緩してまわりの神経を刺激すると言われています。
ということは脳内の血管が弛緩しすぎて回りの神経を刺激して痛みを引き起こしているということですね。
リラックスしてゆるみ、セロトニンでゆるみ・・・と2重にゆるむ可能性があるわけです。
その他にも眠っている間に体の水分が不足してしまうことも原因の一つです。
軽い脱水状態になってしまうと気分が悪くなることもがあります。
さらに眠っているときに枕が合わなかったりして肩や首の筋肉が緊張して凝り固まってしまい、逆に血管が緊張して圧迫することで痛みがでることもあります。
頭痛の種類
頭痛はおもに「偏頭痛」と「緊張性頭痛」があります。
どちらか片方だけの方もいれば両方が複雑に組み合わさっている方もいます。
緊張型頭痛
緊張性頭痛(緊張型頭痛)は同じ姿勢を続けていたりして筋肉が緊張して凝り固まってしまうことでおこる頭痛です。
頭全体が締め付けられるようなじわじわとした痛みで、比較的長く続くことも多いです。
筋肉の緊張が原因なので「こり」を解消すれば回復する事が多いです。
偏頭痛
偏頭痛ははっきりとした原因はわからないのですが、気圧の変化などで血管が弛緩して回りの神経を圧迫することでおこる頭痛です。
血管がゆるんだことが原因なので、収縮させると回復していくことが多いです。
寝すぎておこる頭痛はこのうちの「偏頭痛」に近い頭痛といえるかもしれません。
肩や首が凝り固まっている方はそこに緊張性頭痛がプラスされている可能性もあります。
寝すぎたときにおこる頭痛の治し方
寝すぎたときにおこる頭痛はいやですね。
せっかく体調を良くしようと思って寝ているのに体調が悪くなるなんて・・・
寝すぎて頭痛や吐き気がおこったらどうすればいいでしょうか。
血管の弛緩が原因なので血管を収縮させましょう。
具体的にはこめかみ部分を冷やすといいでしょう。
カフェインは血管を収縮させる働きがあります。
コーヒーやお茶などを一杯飲むのもいいですね。
ただし!これは血管の弛緩に対する対処法で肩首が凝っている場合は逆効果になります。
コリの解消は温めたり緩めたりすることです・・・がこれは血管の弛緩を悪化させます。
肩や首が凝っている場合は「頭を冷やす」+「凝っている肩首だけをあたためる」のがいいですね。
具体的には蒸しタオルなどを使って肩を温めて頭は冷やしてください。
部分的な対応になるのでちょっと面倒ですけどね。
起きたときにカフェインの入っていない普通のお水を1杯飲むと脱水状態が改善されるのでそれで改善される方もいますので、起き抜けのお水を習慣にすると良いかもしれません。
しかしそもそも頭痛が予防できればそれが一番いいわけです。
なるべく頭痛や吐き気などの状態がおこらないようにするにはどうしたら良いでしょうか。
一番簡単なのは寝すぎないようにすることです。
個人差もありますがよく眠れたという実感を持つのが6~7時間の睡眠をとることなんだそうです。
一般的には6時間半から7時間半の睡眠を取っていれば体調も良くて幸福度も高いんだそうです。
長く寝たほうが疲れが取れると思ってつい長く寝てしまったという方もいるでしょうが、必ずしもそうとは限りません。
自分に必要な睡眠時間をきちんと取ることが大事なんですね。
そして睡眠は量より質が大事です。
たくさん眠るより深く眠ることで疲労がちゃんととれるかどうかが大事です。
頭痛は冷やすほうがいい?温めるほうがいい?
頭痛には片頭痛と緊張型頭痛の二つがあります。
そしてこのふたつの頭痛は対処法が全く逆なんです。
対処法を間違ってしまうと悪化させてしまいますので注意が必要です。
偏頭痛は血管の弛緩が原因で回りの神経を圧迫してしまうので血管を収縮させる必要があります。
対処法としては冷やしてください。
冷やせば血管は収縮します。
緊張型頭痛は筋肉が凝り固まることが原因で血管や神経を圧迫しているので弛緩させる必要があります。
対処法としては温めてください。
温めて筋肉がゆるめば改善します。
このように正反対の対処法になりますので自分の頭痛のタイプを見極めて間違えないようにしてくださいね。
こちらの記事も参考にしてくださいね
緊張型頭痛の原因と対策 痛みの程度は?何科に行けばいい?
片頭痛の症状とその原因とは?抑え方は?なにすればいい?
まとめ
寝すぎてしまうということは普段から寝不足になっている可能性があります。
平日の睡眠を改善すると寝だめしなくても楽に過ごせるようになるかもしれません。
基本的には平日も休日も規則正しく過ごすほうが良いと言われています。
つまり起きる時間はあまり変えない方がいいので、
せいぜい2時間オーバー以内に収めたほうがいいみたいです。
眠り足りないならいったん起きてあとで昼寝しましょう。
昼寝もしすぎると夜ねむれなくなるのでほどほどに。