春の到来を告げる菜の花は鑑賞用の花としてだけではなく野菜としても食べられています。
菜の花畑のあの黄色い綺麗な花は食用にもなるんですね。
食用にする時は花が咲く前に収穫してつぼみや葉っぱを食べます。
味はちょっとほろ苦くてみどりが濃い感じがします。
まさに春をつげる芽吹きの味という感じです。
食べられる時期は冬の終わりから春にかけての短い時期なので、ぜひ忘れず味わってくださいね。
菜の花の栄養価は?
春を告げる野菜の一つ菜の花は、アブラナ科の植物で菜花(なばな)とも呼ばれています。
地域によって違いはありますが1月ころから5月頃まで出回っていることが多いようです。
「菜の花」は栄養価の高い緑黄色野菜です。
- βカロテン
βカロテンは抗酸化作用を持っているため、アンチエイジングに期待ができます。
βカロテンは体内でビタミンAに変換されますので
粘膜の強化や視力回復が期待できます。
菜の花のβカロテンは体内でビタミンAが不足したときだけビタミンに変わるプロビタミンです。
なのでビタミンA過剰を気にすることなく食べることができます。
油との相性がいいので油で炒める事でβカロテンの吸収率を高めることができます。
ビタミンAは体に必要なビタミンですが過剰摂取で副作用が出てしまいます。
その点野菜からの摂取は安心して食べられます。
- カルシウム
イライラする時は牛乳を飲めと言われているのはカルシウムがストレスを解消する効果があるからなんです。
また、大腸がんのリスクを下げる作用、高血圧を安定させる作用もあります。
そしてカルシウムをとることで骨粗鬆症の予防に効果があります。
- 鉄分
鉄分は造血作用があるので貧血予防や改善が期待できます。
また鉄分は疲労回復効果やタンパク質の代謝を促進する働きがあります。
- ビタミンC
また、ビタミンCには免疫力を強化する働きがあるので健康には欠かせないビタミンです。
風邪をひきにくくなったり怪我が早く治るといった効果が考えられます。
- 抗がん作用
その苦味成分は、「イソチオシアネート」と呼ばれ、抗がん作用が期待できるのです。
この抗がん作用があることでアブラナ科の野菜が注目されているんです。
この辛味成分は虫に食べられないようにするための成分だったと考えられていますが、
このイソチオシアネートは発がんや腫瘍を防ぐ働きがあるんだそうです。
菜の花ってスゴイ栄養がいっぱいあるんですね、侮れません!
- 選び方のコツ
茎や葉が緑色で瑞々しいもの、切り口が変色していないものを選ぶようにしましょう。
花が咲いてしまうとえぐみが出てきてしまうので早く食べるようにして下さい。
菜花の保存方法は?
菜の花はそのまま保存しているとしなびて味が落ちてしまいます。
濡れた新聞紙やキッチンペーパーなどに包み、ビニール袋に入れて野菜室に立てて保存するようにして下さい。
保存期間はだいたい2〜3日で、だんだん黄色い花が咲いてきてえぐみが発生してしまいます。
購入後はなるべく早めに食べるようにして下さい。
栄養を逃さず保存したい場合は冷凍保存がおすすめです。
お好みの大きさに切った菜の花をさっと塩茹でし、冷水に取り固めに絞ってください。
ラップに包んでフリーザーバッグに入れて冷凍保存します。
ラップに包む時はなるべく平らな状態にしたほうが早く冷凍できます。
保存期間は約1ヶ月です。
解凍する場合は自然解凍し調理してください。
菜の花の簡単レシピ
- 家にある調味料で!簡単菜の花の白和え
・菜の花 1/2束
・豆腐 1/2丁
A白すりごま 大さじ1
A味噌 小さじ1
A薄口醤油 小さじ1
A砂糖 小さじ2
①菜の花をサッと茹で、冷水に取り、しっかりと絞っておきます。
②水切りをしっかりとした豆腐をボウルに入れ、Aを加えてつぶしながらしっかりと混ぜます。
③①と②を合わせて完成です。
- 菜の花とベーコンの炒め物
・菜の花 1束
・ベーコン 4枚
・にんにく 1片
・塩コショウ 少々
①菜の花を洗い、半分に切り茎と蕾の部分に分けておきます。ベーコンは、2cm幅に切ります。
②フライパンに油を入れ、スライスしたにんにくを加え、弱火にかけます。
③香りが立ってきたら、ベーコン→茎の順に炒めます。火が通ったら、蕾を加えてサッと炒め、塩コショウで味を整えて完成です。
まとめ
菜の花って侮れないですね、ものすごく栄養的に優れている野菜だったんです。
季節野菜なので時期が短いですし、あまりメジャーな存在ではありませんがなかなかすごいです。
茹でて食べるとほのかに甘みを感じてとっても美味しいんですよね、おひたしとかもおすすめです。
個人的には普通にフライパンで炒めたものがシンプルで好きです。